本日は、お日柄もよく [DVD評価]

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MOVIE評価(60点)

出演:比嘉愛未、長谷川京子、速水もこみち、渡辺 大、石橋蓮司、船越英一郎、升 毅、団 時朗、井上 順、八千草 薫
監督:佐々部 清
本編:203分
2017年(日本)

【少しお花畑な部分が残念なサクセスストーリー】

 45万部を突破した原田マハの同名人気小説『本日は、お日柄もよく」をWOWOWが実写ドラマ化。主演はWOWOW初登場の比嘉愛未。

 「スピーチライター」という、あまり知られていない地味な職業を描いたドラマなので、少し退屈なドラマかもしれないな…と思いつつも思い切ってレンタルしてみた。

 実際に観てみると、ドラマ自体は女性のサクセスストーリーという感じで、ヒロインの魅力も手伝って飽きることなく最後まで観ることができた。ただ、1つ大きなウィークポイントが目に付いた。それは舞台が政治の世界であること。スピーチライターの仕事はゴーストライターとは違って、顧客を真に理解した上で、人の心を動かすスピーチ文を作るというものなのだが、これを政治の世界に持ち込むと、話が少しややこしくなる。
 このドラマで言うところの「民衆党」と「進展党」がスピーチ合戦を行い、どちらかが勝利したとしても、それは単に政権を獲ったというだけのことであり、正しい政治が行われたことを意味しない。実際の政治で重要なことは、政権を獲ることではなく、政権を獲ってからの政治で正しい結果を残せるかどうかが問われる。ある意味、受験さえ受かれば大学に入学してからは勉強しなくてもいいという日本社会の悪い部分と似通っているが、政治家の本分を無視して政争だけを描いているところが、このドラマのウィークポイントだった。

 作者が政治・経済に明るくないせいなのか、スピーチの内容も、少し理想論に傾き過ぎており、なんだかな〜という感じで聞いていた(笑)。ドラマとしては爽やかであり、役者の演技も良かったので、あまりツッコミたくはないのだが、この部分は如何ともし難いマイナスポイントだった。このことはWOWOWドラマの『平成猿蟹合戦図』にも同じことが言えると思う。



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