カンフー・パンダ3 [DVD評価]

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MOVIE評価(65点)

声の出演:ジャック・ブラック、ダスティン・ホフマン、アンジェリーナ・ジョリー、ルーシー・リュー、ジャッキー・チェン
監督:ジェニファー・ユー・ネルソン、アレッサンドロ・カルローニ
本編:95分
2016年(アメリカ)

【美しい常世の世界は必見】

 人気シリーズ『カンフー・パンダ』の3作目。日本では劇場公開されず、Netflixで配信された作品。

 

 今回は、黄泉の国(魔界)の牛魔王カイが現世に戻り、ポー達を襲撃するというストーリーになっている。アニメとCGの合成技術は更に進化しており、中でも冒頭とラストの黄泉の国の黄金描写が素晴らしく美しい。黄泉の国と言うよりも、まさに常世の国という感じで目を奪われる。

 相変わらず、内容的にはコメディ寄りだが、ファミリー向けのエンタメ作品としてのツボは押さえており、短いながらもキッチリと作られているという印象。これだけの作品なら劇場公開しても、それなりに客が入り儲かっただろうに、実に惜しい。

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愚行録 [DVD評価]

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MOVIE評価(25点)

出演:妻夫木 聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、松本まりか、中村倫也、眞島秀和、濱田マリ、平田 満
監督:石川 慶
本編:122分
2017年(日本)

【少し妄想がかったイヤミス】

 貫井徳郎の同名ベストセラー小説『愚行録』を実写映画化。

 本作は出て間もない新作であるにも拘らず、大人の事情(?)もあるせいか、新作コーナーではない所にひっそりと置かれていた。
 今流行りの「イヤミス」とのことで期待してレンタルしてみたのだが、ものの見事にスベってしまった。やっぱりイヤミスは尺の短い映画ではなく、長編ドラマ形式の方が良いのかもしれない…というようなレベルではなく、これは長編でも面白くなかったと思う。

 終始、どんよりと暗い雰囲気で、キャストの台詞も暗い。それがウリとはいえ、観ているこちらまで影響されそうになる(笑)。映画の中で、あるキャストがこんな台詞を言う。

 「日本は格差社会ではなく、階級社会なんですよ」

 どうやら、慶應大学がモデルになっていることは窺えるのだが、子供の頃から自動的に進級してきた学生と、大学から入ってきた学生には「階級」があるらしく、前者が金持ち、後者が貧乏というような差別意識があるようなことが描かれていた。しかし、今時、そんなものがあるのだろうか?と疑問に思えた。むしろ、自動的に進級してきた人よりも、一般入試に合格した人の方がエリート意識が高いようにも思えるのだが…。

 しかし、この作品が直木賞候補になったというのは驚きだ。小説と映画では大きく違うのかもしれないが、観ていて思ったのは、どうも、かなりの妄想が入っているなという印象を受けた。一種の被害妄想というやつで、ドラマとして敢えてそのような世界を描いただけかもしれないが、正直、リアル感が全くなく、到底、感情移入できる代物ではなかった。「イヤミス」と言うよりも「イヤドラ」という感じだったが、なぜ、この映画の世間の評価が高いのかが解らなかった。

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