美女と野獣 [DVD評価]

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MOVIE評価(55点)

出演:エマ・ワトソン、ダン・スティーヴンス、ルーク・エヴァンス、ジョシュ・ギャッド、ケヴィン・クライン、スタンリー・トゥッチ、エマ・トンプソン、ユアン・マクレガー、イアン・マッケラン
監督:ビル・コンドン
本編:130分
2017年(アメリカ)

【『美女と野獣』、お前もか。】

 ディズニーの不朽の名作『美女と野獣』を実写映画化。

 本作の場合、実写というよりも、実写とCGの融合作品という感じで、アニメでは表現できないリアル感と美麗さが印象的な作品だった。ただ、ミュージカルパートが少し多過ぎるような気もした。まるでインド映画のダンスシーンを観ているような退屈感がマイナスポイントだった(笑)。

 あと、昨日の『スーパーガール』のレビューでも書いたことだが、本作にも同じようなシーンが有ったので面食らってしまった。冒頭、王子が野獣になる前のダンスシーンで、黒人が大勢いることに違和感を感じた。現代のフランスなら様々な人種がいても理解できるのだが、このドラマの時代のフランスのお城に、なぜあれほどの黒人がいる必要があるのだろうか? なぜ歴史を無視してまで、黒人キャストを起用しなければならないのか疑問に感じた。

 エマ・ワトソンも「美女」であることには違いはないのだが、このドラマのヒロインを演じるには少し高貴過ぎるかなと思えた。もっと純粋無垢な子供っぽいタイプの女性の方がマッチすると思う。「野獣」の方も少し若くてイケメン過ぎると思えた。もう少し粗暴な感じのするタイプでこそ「美女」との落差が生じるのだが、これでは、お似合いのカップルだ(笑)。
 『美女と野獣』のテーマは、「美しい心」のはずだが、これでは「容姿の美しさ」に拘った作品という感じで物足りない。

 個人的には、レア・セドゥ版の『美女と野獣』の方が面白かったと思う。



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