闇金ドッグス(1〜7) [DVD評価]
MOVIE評価(65点)
出演:山田裕貴、青木玄徳、高岡奏輔、津田寛治、冨手麻妙、MEGUMI、升 毅、高橋ユウ、木村祐一、菅原大吉、堀部圭亮、逢沢りな
監督:土屋哲彦
2015-2017年(日本)
【ポスト『ウシジマくん』?】
『ガチバン』シリーズのスピンオフ的金融ドラマ。
何が「スピンオフ」なのかと言うと、ヤクザの親分になった『ガチバン』のキャスト安藤忠臣のその後を描いているところ。早い話、ヤクザから闇金屋に転職した男のストーリーだ。
まず、始めに違和感を感じたのが、山田裕貴が演じている役柄で、正直、どこからどう見てもヤクザの親分には見えなかった(笑)。チンピラや一般人が忠臣の顔を見ただけで逃げ出すシーンもあるのだが、それほど凄みのある顔でもないので、「えっ?」という感じになった。同じ闇金屋でも萬田銀次郎とは全く凄みが違うし、ウシジマくんのように内に秘めた凄みも感じられない。ヤクザの親分というよりも、不良にしか見えないので、ちょっと設定に無理があるかなという感じ(笑)。
内容的には、『ミナミの帝王』と『闇金ウシジマくん』の中間的な作品だと言えるだろうか。なんだかんだいっても最後はハッピーエンドの『ミナミの帝王』、救いのないバッドエンドな『闇金ウシジマくん』、そして本作は、どちらのスタンスも取っている。ある時はハッピーエンド、ある時はバッドエンド、しかしどちらに転んでも救いが感じられないドラマになっている。
山田裕貴のキャラクターが少しニヒル過ぎるし、見方によっては、はにかみ屋にも見える。闇金屋を演じるには年齢的にも少し早いのかもしれない。闇金屋のサクセスストーリーなら理解できようものだが、なんせ、あの若さで元ヤクザの親分ですから(笑)。
まだ、もう1人の主役、青木玄徳の方が役にハマっている気がする。元ホスト役なら、現実味があるが、ヤクザの親分というのはちょっと…(しつこい)。
1話から7話まで一気に観てみたが、1番面白かったのは「3」だった。『痛快TVスカッとジャパン』を長編ドラマにした感じだった。ヒール役はもちろん津田寛治(笑)。
逆に後味が悪いのが「1」で、おいおい、倫理的にこんなオチでいいのか?という感じだった。
全話観る気がない人は「3」だけ観てもよいかもしれない。ただ、「3」は「1」の続きでもあるので悩ましいところだ(笑)。
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