バーフバリ 王の凱旋 [DVD評価]

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MOVIE評価(80点)

出演:プラバース、アヌシュカ・シェッティ、ラーナー・ダッグバーティ、ラムヤ・クリシュナ、ナーサル、サティヤラージ、タマンナー
監督:S・S・ラージャマウリ
時間:141分
2017年(インド)

【バーフバリ、バーフバリ、バーフバリ】

 インド映画史上歴代最高興収を記録した『バーフバリ 伝説誕生』の続編にして完結編。

 ストーリー的には前作が「中編」で、本作が「前編」と「後編」を兼ねているという凝ったストーリー展開だった。110分間を「前編」に費やしており、そこから30分間の「後編」が怒濤の展開となる。

 本作はインド映画にしては珍しく、ダンスシーンが無かった(笑)。映画館で上映するにはあまりにも長いので端折られたのかもしれないが、そのせいか中弛みなしのテンポの良い映画になっている。前作にはダンスシーンが有ったので、多分、170分の完全版には入っているのだろう(笑)。

 インド映画の特徴は、圧倒的にエネルギッシュなところだが、本作はまさにボリウッド映画の真骨頂とも言うべき熱血ドラマに仕上がっている。トータル5時間超えの大河リベンジロマンであり、豪快なスペクタクル・アドベンチャーとしても一級品の作品だと言える。

 本作のような荒唐無稽なアクションシーンを日本人が演じても、お笑いにしか見えないだろうけれど、人間離れしたアクションも、線の太いインド人俳優が演じると自然に見えてしまう(笑)。
 今作では前作のヒロインの陰が薄くなっていたが、代わりにバーフバリの母(若い頃)が前作とは別人のように輝いている。これ本当に同一人物か?と疑ってしまった(笑)。

 ストーリー良し、キャスト良し、アクション良し、三拍子揃ったエンタメ叙事詩『バーフバリ』を見逃すな。(小山力也風に)

【公式サイト】バーフバリ 王の凱旋

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アナベル 死霊人形の誕生 [DVD評価]

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MOVIE評価(40点)

出演:ステファニー・シグマン、タリタ・ベイトマン、ルル・ウィルソン、フィリッパ・クルサード、グレイフ・フルトン、ミランダ・オットー
監督:デビッド・F・サンドバーグ
時間:110分
2017年(アメリカ)

【アナベル、お前もか…】

 『死霊館』のスピンオフ作品である『アナベル 死霊館の人形』の続編。続編と言っても、アナベルの誕生秘話を描いた作品なので、本作の方が時代的には前の作品(前日譚)になる。

 『死霊館』シリーズは『ソウ』のジェームズ・ワン監督が絡んでいるので、毎回、それなりに楽しめるのだが、この『アナベル』シリーズについては、製作のみに携わっているだけで、監督も脚本も担当していない。そのせいか、他のジェームズ・ワン作品に比べると、かなり見劣りがする…と言うよりも、全く別の映画と思った方がよいかもしれない。

 本作は、不慮の交通事故で亡くなった女の子が人形に取り憑くという、よくあるタイプの心霊ホラーだが、どうも在り来たりで退屈な映画だった。ビックリしたのは交通事故のシーンだけで、ポルターガイスト現象もどこかで観たようなマンネリ感が漂っており、テンポも良いとは言えない。これでは、目の肥えたホラー映画ファン(私のことではありません、念の為)を唸らすことは難しいと思う。

 この調子で続編が作られるとなると、アナベルもチャッキーの二の舞になってしまうかもしれない(笑)。

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スペースウォーカー [DVD評価]

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MOVIE評価(75点)

出演:エフゲニー・ミローノフ、コンスタンチン・ハベンスキー、ブラディミール・イリイン、アレクサンドラ・ウルスヤク、イェレーナ・パノーバ
監督:ドミトリー・キセレフ
時間:136分
2017年(ロシア)

【話題にならないダークホース的良作】

 1961年、ソ連の宇宙飛行士ガガーリンが人類初の宇宙飛行を成功させ、「地球は青かった」と言ったのは有名な話だが、その後、1965年に再び宇宙に旅立ち、人類初の宇宙遊泳を成功させた男がいた。その名はアレクセイ・レオーノフ。本作は、そのアレクセイ・レオーノフ本人が監修した実話に基づいたドラマだ。

 本作はほとんど無名で、劇場公開もされておらず、全くと言っていいほど話題になっていない映画だが、歴史の秘史と同様、隠れた名作と成り得るドラマだった。実話でありながら、脚色を加えたようなドラマチックなドラマになっており、ハラハラさせられる。序盤は少し冗長かなと思えたものの、ドラマとしての伏線となっているので、これはこれで有りだと思う。
 ロシアのジョン・ウー的存在である、ティムール・ベクマンベトフが製作に携わっているので、アクション演出も見応えがある。

 ロシア版『ゼロ・グラビティ』とも言える作品だが、それだけでは終わらないところがこの映画の凄いところで、宇宙と地球を舞台にした命ギリギリのサバイバルドラマに仕上がっており、見終わった後、適度の疲労感と達成感が味わえる。しかし本作の肝は、歴史的な偉業を描いた作品というところにあるのではなく、実は男の友情を描いているところにある。ラストに出るエンドテロップが感動的だ。

 「ソ連」というとあまり良いイメージがしないが、本作は映画大国となったロシアが製作したハリウッド的な良作だった。

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ヴェンジェンス [DVD評価]

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MOVIE評価(65点)

出演:ニコラス・ケイジ、アンナ・ハッチソン、ドン・ジョンソン、タリタ・ベイトマン、デボラ・カーラ・アンガー
監督:ジョニー・マーティン
時間:99分
2017年(アメリカ)

【単純明快なニコケイ版『仕事人』】

 ニコラス・ケイジ主演のリベンジ・アクション。タイトルの「ヴェンジェンス」とは「復讐」という意味。

 元軍人の刑事ジョンは、事件の捜査中に相棒を拳銃で撃たれて失う。失意の中にあったジョンはバーで美しいシングルマザーのティーナに出会い、デートの約束をする。しかし、後日、ティーナはチンピラ兄弟達に暴行されてしまう。
 ティーナはチンピラ兄弟達を訴えたが、チンピラ兄弟達とその両親が弁護士と裏取引をして、ティーナが悪者になってしまうのだった。法で裁けぬ悪党達の存在にジョンの怒りが爆発する…というストーリー。

 早い話、ニコラス・ケイジが『必殺仕事人』になるというストーリーであり、続編も製作できそうな映画だった。リベンジものは需要がありますからね(笑)。冗談は於いておいて、最近の駄作続きのニコケイ作品の中では久しぶりにまともな映画だった。

 ティーナ役の女優はどこかで見た顔だな…と思っていたら、『スパルタカス3』のアンナ・ハッチソンだった。本作の出演を切っ掛けにブレイクするかな…。

【公式サイト】ヴェンジェンス

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犯罪症候群 [DVD評価]

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MOVIE評価(60点)

出演:玉山鉄二、谷原章介、渡部篤郎、鶴田真由、桜田ひより、ミムラ、甲本雅裕、要 潤、高橋光臣、高橋 努、相島一之、竜 雷太、木村多江、手塚理美、芹沢名人、板尾創路
監督:村上正典、都築淳一
時間:555分
2017年(日本)

【「ジーニアス」ワロタ!】

 貫井徳郎の小説『誘拐症候群』『失踪症候群』『殺人症候群』を実写ドラマ化(全12話)。東海テレビが前2作を、WOWOWが『殺人症候群』を担当している。

 なぜ、東海テレビとWOWOWがタッグを組んで、シリーズ3部作の小説を2つに分けたのか疑問だったが、見終わってみると、ナルホドね…と思った。前2作は民放でも放送できる内容だったが、3作目は少し無理があったのかもしれない(笑)。

 と言っても、東海テレビ放送分が面白くなかったという意味ではなく、エンタメドラマとしては『誘拐症候群』がなかなか面白かった。要 潤が演じる天才オタク「ジーニアス」が笑えた(笑)。通常、このての曲者キャラは冴えないタイプの俳優をキャスティングするのが一般的だが、二枚目俳優の要 潤が「天才」というベタなハンドルネームを持つ粘着質のオタクハッカーを演じているところがツボだった(笑)。

 WOWOW版の『殺人症候群』は、内容的にはヘビーだったが、ラストが少し呆気なかった。WOWOW準レギュラーの板尾創路も今回は少し役柄に合っていないような気がした(笑)。

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アフターマス [DVD評価]

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MOVIE評価(55点)

出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、スクート・マクネイリー、マギー・グレイス、グレン・モーシャワー、マーティン・ドノヴァン
監督:エリオット・レスター
時間:94分
2017年(アメリカ)

【アクション映画ではありません】

 2002年に起きた『ユーバーリンゲン空中衝突事故』後の殺人事件を描いた実話に基づくドラマ。

 「アフターマス」というのは聞き慣れない言葉だが、「大事故の後遺症」という意味合いになるらしい。航空事故を起こした航空管制官と、事故によって妻と娘を失った男の心の後遺症を描いた作品だった。

 本作はアーノルド・シュワルツェネッガーが主演でありながら、アクション映画ではないということで不評が多いようだ。何年か前の『マギー』という映画も不評だったが、“シュワちゃん=アクション映画俳優”というイメージが強過ぎて、そこからなかなか抜け出せない人が多いようだ(笑)。既に70歳を迎えたシュワちゃんなので、これからはアクション映画よりも、このてのドラマの方が増えていくと思われる。ファンとしてはこの路線変更は受け入れるべきとも思うのだが(笑)。

 本作のストーリーは大体読めてしまう。おそらく2通りのラストが考えられると踏んでいたが、そのうちの1つだった。少し呆気ないラストだったが、命を預かる仕事の恐さと人間の弱さを考えさせられた。

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チャイルド・プレイ チャッキーの狂気病棟 [DVD評価]

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MOVIE評価(35点)

出演:ブラッド・ドゥーリフ、フィオナ・ドゥーリフ、アレックス・ヴィンセント、ジェニファー・ティリー
監督:ドン・マンシーニ
時間:91分
2017年(アメリカ)

【再度、破綻したチャッキー】

 精神病棟を舞台にした『チャイルド・プレイ』シリーズ第7弾。過去作は以下の通り。



 まさかこのシリーズが7作目まで続くとは思っていなかった。1作目は新鮮で面白かったと記憶しているが、5作目(2004年)で完全にストーリーが破綻してしまったので、そのままフェードアウトするかと思いきや、5年前(2013)にシリーズ6作目が復活。6作目で少し盛り返したかと思いきや、またもや今作でストーリーが破綻してしまった(笑)。

 個人的には『チャイルド・プレイ』シリーズはもう打ち止めにした方が良いと思うのだが、1作目の成功体験が未だに消えずに残っているのかもしれない。ストーリーが破綻しても懲りずに何度も蘇る悪餓鬼チャッキー、彼の悪趣味な活躍はまだまだ続きそうだ…。もう観ませんが(笑)。

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殺意の誓約 [DVD評価]

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MOVIE評価(50点)

出演:バルタザール・コルマウクル、ヘラ・ヒルマー、イングヴァール・エッゲルト・シーグルソン
監督:バルタザール・コルマウクル
時間:103分
2016年(アイスランド)

【なにもかもが中途半端】

 『2ガンズ』や『エベレスト 3D』のバルタザール・コルマウクル監督が、監督・脚本・主演の3役を兼ねて母国アイスランドで製作したサスペンスドラマ。

 アイスランドのアカデミー賞を6部門も受賞したということだったので、きっと面白いサスペンス映画なのだろうと思い、レンタルしてみた。しかし、どうもパッとしない作品であり、「これがアカデミー賞?」というのが正直な感想だった(笑)。
 実際、アカデミー賞を受賞する要素が全く見当たらない。ストーリーも中途半端でイマイチなので、監督(の努力)賞ぐらいが関の山だろうと思う(笑)。

 ラスト近くの、「加害者」と「被害者」の関係が、「医者」と「患者」の関係に変わる演出は面白かったと思うが、その演出(伏線)も結局、活かされていないので中途半端。2時間のテレビドラマであればこんなものかもしれないが、映画でこれはいただけない。

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パワーレンジャー [DVD評価]

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MOVIE評価(65点)

出演:デイカー・モンゴメリー、ナオミ・スコット、RJ・サイラー、ベッキー・G、ルディ・リン、エリザベス・バンクス、ブライアン・クランストン
監督:ディーン・イズラライト
時間:124分
2016年(アメリカ)

【ピンクレンジャーは広瀬アリス?】

 日本の特撮『スーパー戦隊シリーズ』をベースにしたアメリカのテレビドラマをハリウッドが映画化(リブート)。

 『パワーレンジャー』シリーズはもう20年以上も続いているアメリカで最も成功した子供向けドラマだと言われており、玩具がバカ売れして品切れになるほどの人気作だという。
 アメリカ版の『ゴレンジャー』という意味付けになるのだろうけれど、対象年齢は少し高く設定されており、公式には3歳から11歳が対象となっている。映画版である本作はさらに対象年齢が上がり、ティーンエージャー向けに製作されているので、『トランスフォーマー』が観れる大人までカバーしていると言える。

 内容的には少しユルい系のSFアクションであり、テンポは良いと言うよりも、かなり早い。複数話のドラマを1本の映画に詰め込めば、こうなるのは仕方がない。

 敵のリタは、『マイティ・ソー バトルロイヤル』のヘラとキャラがカブっており、コスチュームまでソックリ。ただ、ユルい系のドラマなので、ヘラほど非情ではなく、子供でも安心して観れるキャラクター(笑)。

 ピンク・レンジャーを演じているナオミ・スコットは、どこか広瀬アリスに似ているなあと思って観ていたが、後で調べてみると吹き替えを担当しているのも広瀬アリスだった(笑)。東映さんもなかなか味な事をやってくれる(笑)。

【公式サイト】パワーレンジャー

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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ [DVD評価]

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MOVIE評価(60点)

出演:マイケル・キートン、ニック・オファーマン、ジョン・キャロル・リンチ、リンダ・カーデリーニ、ローラ・ダーン、パトリック・ウィルソン
監督:ジョン・リー・ハンコック
時間:115分
2016年(アメリカ)

【「マクドナルド」を乗っ取った男の物語】

 マクドナルドの創業者レイ・クロックの伝記ドラマ。主演はマイケル・キートン。

 レイ・クロックという人物はソフトバンクの孫正義氏やユニクロの柳井社長が尊敬している人物としても有名だが、実際にどんな人物か知らなかったので興味を抱き観てみることにした。

 売れないシェイクミキサーのセールスマンであるレイ・クロックは、ある日、カリフォルニア州にある斬新なバーガーショップに立ち寄る。そのバーガーショップに未来を感じたレイは、協業という形でバーガーショップを立ち上げるのだが…。

 元々、「マクドナルド」というのは、マックとディックのマクドナルド兄弟が経営していたバーガーショップだったが、そこに目を付けたレイ・クロックが、最終的には「マクドナルド」を乗っ取るというドラマであり、ある意味、アメリカ的なドラマだった。元々、合理化を売りにした田舎のバーガーショップに、更なる合理的なシステムを導入して世界的なバーガーショップにしてしまった男の物語だが、和の精神を尊ぶ日本人にはあまり共感できないドラマだと言えるかもしれない。

 昔、なにかの本で「マクドナルド」の本業は「不動産業」というようなことが書かれてあったと記憶しているが、本作を観ると、本当にそうだったと分かる。薄利のバーガーを売って儲けるというビジネスモデルではなく、集客力を持つ土地を購入することで、ダブル収入を齎すというビジネスモデルだった。日本で言えば、パチンコ屋の隣にある飲食店のようなものだろうか(笑)。

【公式サイト】ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ

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