シェイプ・オブ・ウォーター [DVD評価]
MOVIE評価(65点)
出演:サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、リチャード・ジェンキンス、ダグ・ジョーンズ、マイケル・スタールバーグ、オクタヴィア・スペンサー
監督:ギレルモ・デル・トロ
時間:123分
2017年(アメリカ)
【半魚人と人間のラブロマンス】
第90回アカデミー賞「作品賞」を受賞した一風変わった作品。監督は『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ。
デル・トロ映画にはよく半魚人が登場するが、その半魚人と人間の恋愛を描くという破天荒ぶりはいかにもデル・トロ映画という感じ。
この映画でマイケル・シャノンが演じているストリックランドは、『パンズ・ラビリンス』で言うところのヴィダル大尉とキャラが被っている。主人公の女性キャラも『パンズ・ラビリンス』と同じく地味な女性であり、どことなく映画の雰囲気も似ている。
現在のハリウッドは、「マイノリティ」や「多様性」を前面に出せば評価されるきらいがあるので、本作のような映画はまさに打ってつけだと言える。デル・トロ監督がそれを狙ったのどうかは分からないが、これほど「マイノリティ」と「多様性」を前面に出した映画も珍しい。同居人の男性も○○でしたしね(笑)。
そんなことだから、当然のようにアカデミー作品賞をゲッツ(笑)。一昔前であれば、普通、このての映画は変わった映画として一部のファンにしか評価されなかったと思うが、アカデミー賞選考基準は大きく変わってしまったと言える。元々、アカデミー賞は権威主義だが、はたしてこれで良いのだろうか…。
本作は「TSUTAYA先行レンタル」です。
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監査役 野崎修平 [DVD評価]
MOVIE評価(80点)
出演:織田裕二、松嶋菜々子、岸谷五朗、古谷一行、瀧本美織、ユースケ・サンタマリア、駿河太郎、西田尚美、甲本雅裕、宇梶剛士、山本 圭、松尾 諭、田島令子、小林且弥、利重 剛、三浦誠己、勝部演之、光石 研、小市慢太郎、本田博太郎
監督:権野 元
時間:418分
2018年(日本)
【漫画を超えたドラマ】
集英社のMANGAオールマンに連載された同名漫画『監査役 野崎修平』をWOWOWが実写ドラマ化。
本漫画が連載されていたオールマンは、当時、別の漫画が読みたくて購入していたのだが、この『監査役 野崎修平』は絵柄が好みでなかったので読み飛ばしていた。当時は金融ドラマ等にはあまり興味がなかったせいもあるが、こうやってWOWOWドラマ化されると、ついつい観てしまう(笑)。
今年のお盆休みは、まだレビューしていない作品も含めて、本作が1番の当たりだった。ヘタな映画を何本も観るよりも、WOWOWドラマを観た方が面白いということを改めて実感した(笑)。
本作は池井戸 潤ドラマを彷彿とさせる出来映えで、万人受けするエンタメドラマに仕上がっている。本作も民放で放送していれば、『半沢直樹』ばりのヒットを飛ばしていたと思う。
漫画『監査役 野崎修平』は新シリーズがグランドジャンプで連載されているそうなので、またWOWOWがドラマ化してくれそうで楽しみだ。
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悪女 AKUJO [DVD評価]
MOVIE評価(60点)
出演:キム・オクビン、シン・ハギュン、ソンジュン
監督:チョン・ビョンギル
時間:124分
2017年(韓国)
【超絶タフな悪女】
女性の殺し屋を主人公として描いたハード・アクション。
冒頭の壮絶な体感型アクションは『ハードコア』のパクリかな…と思えるほどシチュエーションが似ている。全体的には『ザ・レイド』のパクリ…いや、『ザ・レイド』を思わせるかのような痛々しいアクションの波状攻撃という感じだった(笑)。
内容的には女スパイものであり、陰のあるヒロインと救いの無い暗いストーリーが印象的だった。このての鬱的なハードボイルド映画は韓国映画の十八番とも言えるが、これだけのバイオレンス映画は日本では製作できないと思う。強いて挙げれば『アイアムアヒーロー』位だが、あの作品も撮影は韓国でしたからね(笑)。
本作は「TSUTAYA先行レンタル」です。
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X-ファイル 2018 [DVD評価]
MOVIE評価(65点)
出演:デイビッド・ドゥカブニー、ジリアン・アンダーソン、ミッチ・ピレッジ、ウィリアム・B・デイビス、マイルズ・ロビンス
監督:クリス・カーター
2018年(アメリカ)
【『X-ファイル』最終章】
『X-ファイル』のシーズン11に当たる作品(全10話)。
さすがに、モルダーもスカリーも老けたな…というのが第一印象だったが、良くも悪くも『X-ファイル』だった。良くできたエピソードもあれば、これはいただけないというようなエピソードもある。総じて言えば、少しクオリティが落ちたかな…というのが正直な感想だった。
ジリアン・アンダーソンが、これが最後と言っているそうなので、多分、本作が本当の最終作なのだろうと思う。ただ、保険をかけたのか、ラストはまだ続きそうなオチで終わっており、悩ましい(笑)。
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ジュピターズ・ムーン [DVD評価]
MOVIE評価(30点)
出演:メラーブ・ニニッゼ、ゾンボル・ヤェーゲル、ギェルギ・ツセルハルミ、モーニカ・バルシャイ
監督:コーネル・ムンドルッツォ
時間:128分
2017年(ハンガリー・ドイツ)
【難民を神聖視した映画】
ハンガリーの一風変わったSF映画。
不法移民のアリアンは、国境警備隊に銃撃され瀕死の重傷を負うが、シュルテン医師によって救われ、なぜか空中浮揚(重力を操る力が身に付く)ができるようになる。
医療ミスを犯したことでお金に困っていたシュルテンは、アリアンの超能力をお金儲けに利用するのだが…。
不思議な感覚の空中浮揚が話題になった作品で、世間の評価も結構高いので期待していたのだが、実際に観てみると、よく解らない映画だった。こんな暗くて退屈な映画がなぜ高評価なのか?というのが正直な感想だった。
多分、移民問題がベースになっているので、地に足を付ける必要の無い人間を描くことで、国境に縛られない人間の姿を神に模して描きたかったのかと…(笑)。
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犬猿 [DVD評価]
MOVIE評価(70点)
出演:窪田正孝、新井浩文、江上敬子、筧 美和子
監督:吉田恵輔
時間:103分
2018年(日本)
【主人公は「ニッチェ」の江上敬子】
「犬猿の仲」を描いた作品であり、「性格が対称的な兄弟」と「容姿が対称的な姉妹」4人を描いた群像劇風ドラマ。監督は『ヒメアノ~ル』の吉田恵輔。
あまり期待せずにレンタルしてみたが、予想外に面白い作品だった。特にお笑いコンビ「ニッチェ」の江上敬子が良い味を出していて何度も笑えた(笑)。こんな役柄を演じるのはなかなか勇気がいることだと思うが、吹っ切れた感じが笑いを誘う。
本作が江上敬子にとっては映画デビュー作だと思うが、ある意味、主演女優賞も狙えるレベル。今後、オファーが殺到するかもしれないが、こんな役柄ばかりだと、この映画のように気が滅入るかもしれない(笑)。
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ガーディアンズ [DVD評価]
MOVIE評価(60点)
出演:アントン・パンプシニ、サンザール・マディエフ、セバスチャン・シサク、アリーナ・ラニナ、スタニスラフ・シリン
監督:サリク・アンドレアシアン
時間:89分
2017年(ロシア)
【ロシア製劣化型『X-MEN』】
「ロシア版『X-MEN』」として話題となったヒーローアクション。
CGはそれなりによくできている作品だったが、『X-MEN』というよりも、いろんなハリウッド映画からアイデアをパクったような映画だった。
キャラは『ファンタスティック・フォー』と似ているし、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のようなラストもパクリっぽい。
トボケた感じのボスキャラも安っぽく、これなら、『クリッシュ』のボスキャラの方がはるかに上。
ストーリー的にもテンポが速すぎると言うか…、150分位の長編にして、もう少し凝ったストーリーなら評価もできるのだが、惜しい。子どもが観る分にはノープロブレムかもしれないが、大人の目は欺けない(笑)。
本作は「TSUTAYA先行レンタル」です。
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アクト・オブ・バイオレンス [DVD評価]
MOVIE評価(65点)
出演:コール・ハウザー、ショーン・アシュモア、アシュトン・ホームズ、メリッサ・ボローナ、ソフィア・ブッシュ、ブルース・ウィリス
監督:ブレット・ドノフー
時間:92分
2018年(アメリカ)
【ブルース・ウィリスは主役ではなかったが…】
ブルース・ウィリス出演(主演ではない)のクライム・アクション。
3兄弟の末っ子の婚約者が人身売買組織に誘拐されたことで、3兄弟が法を犯して人身売買組織に復讐するというストーリー。ブルース・ウィリスは、汚れた警察組織の人間なので、組織には手が出せないという設定。
毎度のことながら、ブルース・ウィリスがチョイ役で登場する映画だったが、意外にも緊迫感のある作品だった。相変わらず、パッケージ詐欺は健在だが(笑)。
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マンハント [DVD評価]
MOVIE評価(55点)
出演:福山雅治、チャン・ハンユー、チー・ウェイ、ハ・ジウォン、アンジェルス・ウー、桜庭ななみ、國村 隼、池内博之、TAO、竹中直人、倉田保昭、矢島健一、吉沢 悠、斎藤 工、田中 圭
監督:ジョン・ウー
時間:110分
2018年(中国)
【ジョン・ウーの愛娘が出演】
1976年に高倉 健主演で製作された映画『君よ憤怒の河を渉れ』をジョン・ウー監督がリメイク。
元々、日本の映画のリメイクだが、ストーリーが雑だな…というのが第一印象だった。設定がややこしいのに、似たタイプの女優(チー・ウェイとハ・ジウォン)を起用しているので、区別が付きにくい。
ジョン・ウー監督と言えば、『男たちの挽歌』シリーズに始まり、『フェイス/オフ』や『M:I-2』等、フェチアクションで一世を風靡した監督だが、今作『マンハント』を観る限りでは、かつてほどの演出の切れが無くなったな…という感じだった。
もともとアクション俳優でもない福山雅治に激しいアクションシーンを期待するのも無理があるが、本作でフェチアクションに徹していたのは、ジョン・ウー監督の愛娘アンジェルス・ウーだけだった。ひょっとすると本作は、娘さんのプロモーション映画として製作されたのかもしれない(笑)。
【公式サイト】マンハント
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル [DVD評価]
MOVIE評価(65点)
出演:ドウェイン・ジョンソン、ケヴィン・ハート、ジャック・ブラック、カレン・ギラン、ニック・ジョナス、ボビー・カナベイル
監督:ジェイク・カスダン
時間:119分
2017年(アメリカ)
【可もなく不可もない「ジャングルへようこそ」】
『ジュマンジ』(1995)の続編。
前作『ジュマンジ』は、当時、最先端のCGが話題となった作品だったが、本作のCGは格段に進歩しているとはいえ、前作程の衝撃は感じなかった。現代ではこの程度のCGは当たり前となったので、別のところで注目される作品にしてほしかったのだが、良作ではあっても、ごく普通の映画に感じた。特に泣けるシーンがなかったのは残念だった。
お色気キャラのカレン・ギランも、それほど色気が有るわけでもなく、ジャック・ブラックのギャグもベタベタ(笑)。
ドウェイン・ジョンソンとケヴィン・ハートは、余程、相性が合うのか、同年に製作された映画『セントラル・インテリジェンス』でもコンビを組んでいた。内容的にも同じようなタイプのアクション・コメディだった。
【公式サイト】ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル
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