孤狼の血 [DVD評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:役所広司、松坂桃李、真木よう子、江口洋介、竹野内 豊、滝藤賢一、中村倫也、中村獅童、駿河太郎、音尾琢真、田口トモロヲ、矢島健一、阿部純子、MEGUMI、嶋田久作、ピエール瀧、石橋蓮司、伊吹吾郎
監督:白石和彌
時間:126分
2018年(日本)

『相棒』がコメディに観えるバディムービー

 柚月裕子の同名ベストセラー小説『孤狼の血』を実写映画化。監督は『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌。

 舞台は昭和63年の広島。暴力団対策法が成立する前の時代、ヤクザと警察の三つ巴の抗争を描いたドラマだが、細かいセットまで拘っており、黒電話や公衆電話、自動販売機やタバコに至るまで当時のものが再現されている。アサヒのスーパードライ缶だけは現在と同じだったが、飲み口がステイオンタブではなく昔のプルタブになっていた。アサヒビールに協力してもらい、わざわざ昔のプルタブを作ってもらったのかもしれない。

 細かいことはさておき、本作は内容的にも気合いの入ったドラマだった。地上波では絶対に放送できないレベルで、同じバディものでも『相棒』がコメディドラマに観えるほどにアクの強いドラマだった(笑)。『日本で一番悪い奴ら』の白石監督らしい作品とも言える。

 本作は、北野 武監督作品よりもバイオレンスなヤクザドラマだったが、主演の2人(役所広司と松坂桃李)の堂に入った演技が凄まじい。これはもう、主演男優賞と助演男優賞をダブル受賞してもおかしくないレベル。特に最近、様々な役柄に挑戦している松坂桃李の躍進ぶりは目覚ましいものがある。本作でも役者として一皮剥けた感じだった。

 ヤクザ映画としても、刑事ドラマとしてもよくできた映画だったが、新米刑事の成長を描いたドラマとして観れば、抜群に面白いドラマだと思う。

 本作は「R15+」作品です。

【公式サイト】孤狼の血

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