祈りの幕が下りる時 [DVD評価]

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MOVIE評価(60点)

出演:阿部 寛、松嶋菜々子、溝端淳平、田中麗奈、及川光博、伊藤 蘭、キムラ緑子、飯豊まりえ、桜田ひより、小日向文世、山﨑 努
監督:福澤克雄
時間:119分
2018年(日本)

【「泣ける映画」の意味】

 東野圭吾の同名小説『祈りの幕が下りる時』を実写映画化。監督は『半沢直樹』の福澤克雄。

 本作の「新参者」シリーズは東野圭吾のライフワークとも言える作品で、シリーズで全10冊刊行されているが、『麒麟の翼』と本作のラスト2作品だけが映画化された。
 『麒麟の翼』はテレビ放送で観た記憶があるが、あまり真剣に観ていなかったので、特に面白かったという感想も抱かなかったのだが、最終作である本作は結構人気が高く、世間の評判も良いようなのでレンタルしてみた。

 で、観た感想はどうだったのかと言うと、まあ、こんなもんかな…という感じだった。世間では「泣けるドラマ」ということになっていたが、残念ながら泣けなかった(笑)。
 本作は感動して泣ける映画ではなく、悲しくて泣ける映画なので、『おしん』を観て泣けるような人には向いているのかもしれない。要は、可哀想な親子の物語がベースになっている悲劇のドラマであり、テレビドラマの豪華版という趣きだった。松嶋菜々子がヒロインを演じているので、必要以上に高評価になってしまったのかもしれない(笑)。

 個人的な感想を言えば、東野圭吾氏のドラマは、総じて優等生的でそつのない仕上がりなのだが、特化した傑作というわけではない。無難なドラマとして観る分にはもってこいなのだが、いまひとつ突き抜けたものが感じられない。
 本作もその例外ではなく、ドラマとしては良くできているのだが、特に光るものが見当たらないという感じで、一般的なドラマの枠から飛び出すほどの傑作というわけでもない。それが正直な感想だった。

【公式サイト】祈りの幕が下りる時

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