キングスマン [DVD評価]

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MOVIE評価(80点)

出演:コリン・ファース、タロン・エガートン、サミュエル・L・ジャクソン、マイケル・ケイン、ソフィア・ブテラ、マーク・ストロング、ソフィ・クックソン、ジャック・ダヴェンポート、ハンナ・アルストロム、マーク・ハミル
監督:マシュー・ヴォーン
本編:129分
2014年(イギリス)

【キレッキレのタランティーノ風スパイアクション映画】

 『キック・アス』のマシュー・ボーン監督が放つ超過激スパイ・アクション。既に2017年6月には続編の公開が決定している大ヒット作だ。

 まず、この映画がイギリス映画だというところが驚きだ。上品で冗長というイギリス映画の常識を打ち破り、華麗さだけは残し、ハリウッドですら作ら(れ)ないような過激でスピーディーなアクション映画に仕上がっている。そのアクの強さは、タランティーノ並みと言っても過言ではない(笑)。
 『キック・アス』は子供が主役という意味で許される過激アクションだったが、本作は大人の英国紳士が『キック・アス』を演じているという意味で、まさに掟破りな作品だ。

 最近、どんどんシリアスな大人のドラマと化している『007』とは対称的に、マンガチックな夢のあるスパイ映画が同じイギリスから誕生したことは興味深い。超過激版『007』か、はたまた、お下劣版『007』という感じだったが、タランティーノ映画と同様に、観る人によっては評価が真っ二つに分かれるほどに過激な映画だった。なんせ、あの『英国王のスピーチ』などで知られるバリバリの英国紳士コリン・ファースが『キック・アス』以上の過激アクションを演じているわけだから、まさに「キレッキレ」の一言に尽きる映画だった。

 しかし、テレビコマーシャルで観た時は、コリン・ファースに見えたスパイが実はタロン・エガートンだったとは気付かなかった。この成り切りぶりは凄いものがある。今後の活躍が注目される俳優がまた1人出てきたようで実に愉快だ。

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