ビリギャル

MOVIE評価（７５点）

出演：有村架純、伊藤淳史、吉田 羊、田中哲司、野村周平、大内田悠平、奥田こころ、中村靖日、安田 顕、あがた森魚
監督：土井裕泰
本編：117分
2015年（日本）

【受験直前の缶コーヒーの一気飲みにはご注意を】

　累計１００万部を突破した坪田信貴原作の『学年ビリのギャルが１年で偏差値を４０上げて慶應大学に現役合格した話』を『ハナミズキ』の土井裕泰監督が実写映画化。

　本作は、高校２年の夏の段階で学年ビリ（偏差値３０）だった女生徒が、ある塾の講師との出会いをきっかけに一念発起し、偏差値７０の慶應大学に合格したという実話を描いた映画だ。
　ただ、元々、地頭の良い生徒が、遊び回っていたことが原因で勉強ができなくなっていただけという話もあるので、完全な落ちこぼれ生徒が僅か１年間の勉強で慶應大学に合格したという話ではないらしい。
　そういった誇張があるとはいえ、受験生のサクセスストーリーとしては、なかなか見応えのある映画だった。少々、臭い演出もあるものの、全体的に観れば、万人受けする見やすい映画に仕上がっている。

　個人的には、かつて受験勉強していた学生時代を思い出すことができた。学校の授業はそっちのけで自宅（夜間）で勉強していた頃を思い出し、懐かしい感じがした。今の時代、学歴なんてそれほど関係がないのだが、受験勉強したという思い出だけは、いつまでも残る良い（？）思い出だ。そういう意味で本作は単なるサセクスストーリーだけでなく、ノスタルジーな映画としても楽しめると思う。


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