007/スペクター [映画評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:ダニエル・クレイグ、レア・セドゥ、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、ベン・ウィショー、モニカ・ベルッチ、クリストフ・ヴァルツ
監督:サム・メンデス
本編:148分
2015年(イギリス)

【クレイグボンドの最終作】

 説明不要の007シリーズ第24作目。

 年末に話題の大作映画『スター・ウォーズ7』と『ロッキー7』を観に行ったものの、どちらもあまりパッとしなかったので、三度目の正直を狙って『007/スペクター』を観に行ってきた。
 本作は「クレイグボンドのラスト作品」と言われていることもあり、少々期待もしていたのだが、出来の方は先に観た2作とドッコイドッコイという感じだった。3作ともに可もなく不可もない無難な仕上がりで、自信を持って「傑作」と呼べる作品とまでは言えなかった。

 昨年に観たスパイ映画『ミッション:インポッシブル5』も少々マンネリ気味だったが、本作もどこか新鮮味が乏しい。原点回帰したという意味では評価できても、原点回帰した作品が誰にでも受け入れられるわけでもない。ボンドガールのレア・セドゥは『ミッション:インポッシブル4』に出演していた女優でもあるので余計に新鮮味がなく、モニカ・ベルッチはチョイ役でしかなかった。モニカ・ベルッチを起用するなら悪女役で登場してほしかった(笑)。

 最近は目の肥えた人も多いので、どこかにアッと驚く新鮮味を追加しないと高評価には繋がらない。そういう意味で同じスパイ映画でも『キングスマン』は実に斬新な映画だった。少々、突き抜け過ぎの感はあるとはいえ、新鮮さという意味では、『007』や『ミッション:インポッシブル』を超えていた。

 スパイ映画の世界でも新旧世代の交替劇が起きているのかもしれないが、次回の『007』の新シリーズには若手俳優でも起用して斬新な変革を期待したい。あるいは、更なる渋め路線を目指してジム・カヴィーゼルでもいいですけどね(笑)。

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