６４-ロクヨン（前編・後編）

MOVIE評価（５５点）

出演：佐藤浩市、綾野 剛、榮倉奈々、瑛太、夏川結衣、永瀬正敏、三浦友和、奥田瑛二、椎名桔平、仲村トオル、滝藤賢一、吉岡秀隆、小澤征悦、菅田 俊、赤井英和、筒井道隆、鶴田真由、柄本 佑、緒形直人
監督：瀬々敬久
本編：121＋119分
2016年（日本）

【男性版のイヤミスドラマ？】

　２０１３年度の「このミステリーがすごい！」に選ばれた横山秀夫の同名小説『６４（ロクヨン）』を実写映画化。

　長編小説らしく前編・後編の２本立てになった本作、豪華スター共演の大作なので、さぞ面白い映画なのだろうと期待して観たものの、ミステリーとしては、ごく普通の出来映えだった。ミステリーがメインの作品というより、ドロドロとした警察の縦割り社会を延々と見せられたような感じで、ある意味、男性版のイヤミスドラマかと思えた（笑）。

　前編は警察内の人間ドラマが中心で、後半になって、ようやくミステリーっぽくなるのだが、佐藤浩市の哀愁漂う刑事ドラマというイメージが強い。
　アクション要素もほとんど無いので、テレビドラマを観ている感覚だった。実際、ピエール瀧版のNHKテレビドラマが有るので、そちらの方が面白いかもしれない。
　まあ今更、NHK版を観る気はありませんが。またこのオチ（笑）。






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