22年目の告白−私が殺人犯です− [映画評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:藤原竜也、伊藤英明、野村周平、夏帆、石橋杏奈、仲村トオル、早乙女太一、平田 満、岩松 了、岩城滉一
監督:入江 悠
本編:117分
2017年(日本)

【トリックがメインの超訳スリラー】

 韓国映画『殺人の告白』(2012)のリメイク作品。監督は『ジョーカー・ゲーム』の入江 悠。

 

 本作は単なるリメイク作品ではなく、日本のドラマとして超訳したストーリーになっている。時代は1995年、「阪神・淡路大震災」と「神戸連続児童殺傷事件」をバックグラウンドにしたスリラー仕立てのドラマであり、時効問題をテーマとした謎解きサスペンスとなっている。

 邦画にしては珍しく異常なまでに評価の高い映画なので、その噂の真相を確かめるべく映画館に足を運んできた。
 ドンデン返し系の映画だという触れ込みだったので、先入観を持たないためにも内容自体は全く知らないまま観てみた。

 で、実際はどうだったのか?と言うと、一言で言えば、「スリラーとしては、よくできた映画かな」という感じだった。特に驚天動地のドンデン返しというわけでもなく、心に残るような映画でもなかった。伏線と捻りのアイデアだけでストーリーを組み立てているという感じだろうか。超訳でリメイクできるということが、図らずもそのことを証明している。普遍的なテーマが描かれているというわけではなく、トリックがメインであるからこそ、超訳リメイクができるわけだ。
 
 個人的に予想していたドンデン返しではなかったので、予想を裏切ってくれたことは確かだが、重たいテーマを扱っているといっても、それほど心には残らない。殺人の動機が、あまりにも単純過ぎるというか、よくある理由というか…。
 確かに1時間30分まではあっという間だったが、残り30分が足早に展開し過ぎるので、少々、雑な感じもした。もう少し後半にドラマ性を持たせて150分程度の長編にした方が良かったのではないかと思う。
 音楽が斬新という人もいるけれど、個人的には騒音のようにしか感じられなかった(笑)。

 世間の評価は「稀にみる傑作」だったが、個人的には「力作」レベルでしかなかった。残念…。

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