マッドマックス 怒りのデス・ロード [映画評価]

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MOVIE評価(75点)

出演:トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト、ヒュー・キース=バーン、ゾーイ・クラビッツ
監督:ジョージ・ミラー
本編:120分
2015年(アメリカ)
 
 レンタルに行っても、これといった大作映画が出ていないので、久しぶりに映画館に足を運んできた。観てきた映画は『マッドマックス』。

 メル・ギブソン主演の『マッドマックス』はアクション映画の傑作との呼び声も高く、漫画家の原 哲夫の初期の作品にも影響を与えた作品だ。ちなみに初期の作品というのは『北斗の拳』でも『鉄のドンキホーテ』でもなく、『マッドファイター』という作品。

 30年ぶりにジョージ・ミラー監督の手で再び製作された『マッドマックス』、その熱狂ぶりの噂は本物だったのか?と言うと、確かにアクション映画としては大作だった。これだけ豪快なアクション映画は最近では珍しく、『デス・レース』をも軽く上回っている。とにかく、ノリはヘヴィメタルであり、破壊、破壊のオンパレード。CGに頼らない生身のアクションとストレートな狂気ぶりが新鮮に映ったのかもしれない。
 かつての『マッドマックス2』では何人かのスタントマンが撮影中の事故で死亡したことでも話題となったが、今作でも死人こそ出なかったものの、怪我人は少なからず出たのではないかと思えた。

 しかしまあ、本作でマックスを演じたトム・ハーディの存在感の薄さと言ったら…あれほど無口なキャラクターにする必要があったのどうか…、あれでは単なる通りすがりの無口な用心棒という感じで、主役の座は完全にシャーリーズ・セロンに持っていかれていた。

 とにかく本作のシャーリーズ・セロンは渋い。あれだけ丸坊主が似合う女性も珍しい(笑)。まるでサイボーグのような完璧なスタイルに惚れた女性も多かったのではないだろうか(笑)。美しく頼りがいがあるだけでなく、サイボーグ並みにタフ。普通、あれだけの深手を負ったら死んでます(笑)。

 トム・ハーディが主役だというなら、せめて、盗まれた自分の車を奪い返して激しいカーチェイスにもつれ込むシーンが欲しかった。それでこそのマックスだろうに…。そんなサービス精神は毛頭なく、マックスのスーパーカーはトレーラーに挟まれてあっさりとクラッシュ。これには興醒めだった。

 ということで、メル・ギブソンの代役が務まる俳優がいるのかどうか心配だった本作だが、代役はトム・ハーディではなく、シャーリーズ・セロンだった(笑)。ストーリーは真直ぐだったが、キャスティングには捻りが用意されていたというオチでした(笑)。

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ジュピター [映画評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:ミラ・クニス、チャニング・テイタム、ショーン・ビーン、ペ・ドゥナ、エディ・レッドメイン、ダグラス・ブース
監督:ラナ・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー
本編:127分
2015年(アメリカ)
 
 ハリウッド映画界の奇才ウォシャウスキー兄弟(現在は)が、『マトリックス』以来、実に16年ぶりに放つオリジナルSFアクション映画。

 あの全世界を熱狂の渦に巻き込んだ『マトリックス』シリーズの監督が、久しぶりに自らのインスピレーションをフルに注ぎ込んだSFアクション映画という触れ込みだったので、本作の前評判は上々で多くの映画ファンはその完成を固唾を呑んで見守った。しかし、映画封切り後は、前評判とは裏腹に悪評が目立ち、早くも「駄作」との声も聞かれる。果たしてその噂は本当なのか? 真偽のほどを自分の目で確かめるべく、久しぶりに映画館に足を運んできた。

 「映像革命」という言葉を生んだ『マトリックス』を超えるかどうか、多くの映画ファンの視線はその1点に注ぎ込まれていた。かくゆう私もその一人だが、映画を全編通して観た限りでは、特に「映像革命」と呼べるほどの進化は感じられなかった。当時の『マトリックス』よりは進歩している(これは技術の進歩として当然)ものの、最近のマーベル映画などの映像と特に違いは感じられなかった。
 ではストーリーはどうだったのかというと、これも『マトリックス』には遠く及ばなかった。舞台を宇宙に移したことでスケールは大きくはなったのだが、『マトリックス』の場合、“人間の精神”という目に見えない深みを描いたことが功を奏したわけで、単に時空間をスケールアップしただけでは、残念ながら超えたということにはならない。

 まあ一言で言うなら、「思ったほど斬新さが感じられなかった」というところだろうか。ハリウッド大作としては及第点であり、SF映画としても特に問題のない良作なのだが、比べる対象があまりにも大き過ぎたため、低評価になってしまったという不運な映画だとも言えるだろうか。

 非常にリアルな宇宙人ものというところも低評価につながった1つの理由かもしれない。マニア垂涎(?)の宇宙人ネタ満載で、余計なコメディ(宇宙の役所など)を追加したところも鼻に付いた人がいたのかもしれない(笑)。

 本作は、未来のシンデレラを描いたような作品でもあるので、お姫様と王子様の役柄を演じたミラ・クニスとチャニング・テイタムも、少々、キャストとして華が弱かったのかもしれない。悪役も同様で、存在感が希薄で辿々しい(笑)。
 『クラウド アトラス』のペ・ドゥナが縁故出演していたところにも変な反感(?)を抱いた人も少なからずいたことだろう。輪廻転生を描いた『クラウド アトラス』に東洋人は必要だったかもしれないが、本作に東洋人を起用する意味はあまり感じられなかった。地球人として描くならともかく、宇宙人役に黒人や東洋人を起用すると違和感を感じてしまう(笑)。

 ということで結論。映画館で観て損をするほど酷い映画ではない(本作よりも酷い映画はいくらでもある)ので、お金と時間に余裕のある人は観ても損はしないと思う。しかし、『マトリックス』以上の映画を期待して観る分には、「観て損をした」となってしまうかもしれない。
 大方の予想通り、そういう映画です、はい(笑)。

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インターステラー [映画評価]

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MOVIE評価(85点)

出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、エレン・バースティン、マット・デイモン、マイケル・ケイン
監督:クリストファー・ノーラン
本編:169分
2014年(アメリカ)
 
 正月休み最後に映画館で映画を観ることにした。タイトルは『インターステラー』。監督がクリストファー・ノーラン、脚本がジョナサン・ノーランの兄弟コンビが放つSF映画だ。
 本来であれば昨年に評価するべき映画なのだが、残念ながら今年(2015年)になってしまった。

 今年始めに映画館で観た本作は、早くも今年のベストムービーになる可能性が高い。これを超える映画が上映されることを期待したいところだが、かなり望みは薄いような気がする。昨年アカデミー賞(監督賞)を受賞したSF映画『ゼロ・グラビティ』を軽く超えており、普通でいけば、本作が今年のアカデミー賞(作品賞・監督賞・主演男優賞)を総ナメしてもおかしくない。ただ、観る人によっては、オカルトやトンデモ映画の類いと判断する人がいると思われるので、微妙なところかもしれない。

 ノーラン監督らしく3時間近くある長編で、物語前半部は少し冗長だが、冗長な中にも重要な伏線が用意されている。後半クライマックスからの畳み掛けはお見事で、前半部の伏線を一気に回収する描写力に圧倒されること請け合いだ。

 この映画で描かれている世界は、五次元世界であり、これまでSF映画で描かれてきた四次元の世界を超えている。この映画で描かれている五次元世界が本当にこのような世界かどうかは分からないが、時間を超越した世界であることは間違いないので、科学的にもある程度の裏付けがあっての表現だろうと思う。「愛は時空を超える」とはよく言ったものだが、そのことを視覚的に表現しようとする試みにノーラン監督の非凡さを感じた。宇宙を舞台にしたSF映画は、文字通り、本作によって新たな次元に突入したと言っても過言ではない。

 しかし、昨年から今年にかけて、本当に面白い映画というのは、CM詐欺というか、CM倒れというか、CMでイメージダウンしている映画が多かった。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『ベイマックス』もCMと中身の落差が大きかった映画だったが、本作も予告編からは全く想像も付かないような映画だった。予告編を観るかぎりでは、なにやら田舎町で起こった奇蹟を描いた『フィールド・オブ・ドリームズ』のような映画かと誤解してしまう。あの予告編から五次元の世界を描いた壮大なSF映画だと誰が予想できるだろうか?

 ということで、既に時遅しだが、まだ上映している映画館は有るので、今のうちに映画館で観ることをオススメします。前半部は眠くなるかもしれないので、空腹で観るのが良いかも(笑)。

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ベイマックス [映画評価]

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MOVIE評価(80点)

声の出演:本城雄太郎、川島得愛、菅野美穂、小泉孝太郎
監督:ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ
時間:102分
2014年(アメリカ)
 
 マーベル・コミック『ビッグ・ヒーロー・シックス』をディズニーが3Dアニメ化。

 今年は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』以上の映画は出ないだろうということで、映画館に足を運ぶことが億劫になっていたところ、年の瀬を迎えて、ある1つの映画が浮上してきた。それが本作『ベイマックス』である。辛口で有名なヤフー映画掲示板での総合評価が「4.5」を超えていたので、これはもしや…ということで映画館に足を運んできた。本作が無ければ『ホビット3』でも観ようかなと思っていたのだが(笑)。

 で、結果の方はどうだったのか?と言うと、点数を見れば既にお分かりのように、惜しくも超えることはできなかった(笑)。とはいえ、これはこれでなかなかの傑作であり、貶すつもりは全くない。子ども向けという意味なら、本作が今年のベストムービーかもしれない。

 2009年にディズニーがマーベル社を買収したことにより、『アベンジャーズ』も『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』も『ベイマックス』も生まれたわけだから、この買収は成功だったのだろうと思う。『アベンジャーズ』はまだマーベル色が強かったので泣ける映画ではなかったが、続く『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』や『ベイマックス』はディズニー色が強くなったせいか泣ける映画に仕上がっていた。
 笑いはベタだが、泣かせる演出は流石はディズニーと言ったところだった。大の大人が1人で映画館で観て涙するというのは格好の悪い話だが、1人だからこそ泣いても格好悪くないとも言える(開き直り)。友人や恋人に涙を見せるのが格好悪いと思う人は、1人でこっそり観ることをオススメします(笑)。

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ジャージー・ボーイズ [映画評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:ジョン・ロイド・ヤング、エリック・バーゲン、マイケル・ロメンダ、ビンセント・ピアッツァ、クリストファー・ウォーケン、マイク・ドイル、レネー・マリーノ、エリカ・ピッチニーニ
監督:クリント・イーストウッド
本編:134分
2014年(アメリカ)

 1960年代に一世を風靡した伝説のバンド「ザ・フォー・シーズンズ」の半生を映画化。監督は巨匠クリント・イーストウッド。

 ボーイズ・タウン・ギャングが歌う「君の瞳に恋してる」はドライブ中によく聴く曲なのだが、歌詞からすると、どう考えても男性の歌なのに、なぜ女性が歌っているのだろう?と不思議に思っていた。ネットで少し調べれば分かることなのだが、特に気にすることもなく過ごしていた私は、恥ずかしながら、この映画によって初めてフォー・シーズンズの歌だったことを知った(笑)。

 カバー曲とはいえ、半世紀経った現代でもポピュラーミュージックとして君臨し続けている「君の瞳に恋してる」は、日本人が聴いても名曲だということが分かる。その歌がどういう過程を経て誕生したのか? これはフォー・シーズンズのファンでなくとも気になってしまう。

 まさか、このてのストーリーものを映画館で観ることになるとは思ってもいなかったが、先にも書いた通り、フォー・シーズンズというグループが存在したことさえ知らなかったので、観るべきかどうか迷った。しかし、監督がクリント・イーストウッドということと、予告編で観たサビのシーンが少し気になっていたのが決め手となった。

 この映画の見所はなんと言っても、フランキー・ヴァリを演じたジョン・ロイド・ヤングの歌唱力(と目力)だろう。当初は口パクで歌っているのか?と思ったものの、普通の台詞もあの声なので、実際に歌っているのだなあと感心した。よくこんな俳優を見つけてきたな…とも思ったが、後で調べてみると、実際にブロードウェイ版のミュージカルに出演している俳優だった(笑)。

 当時を知っている人が観れば、傑作という評価になるのかもしれないが、当時を知らない私のような人間からすると、確かに感動ものの映画(特にクライマックスシーン)には違いなかったが、大傑作とまではいかなかった。

 さて、クリント・イーストウッドはこの映画を通して何を訴えたかったのだろう? それはラストシーンを敢えてミュージカル風にしたことで分かったような気がした。
 フォー・シーズンズというグループの物語を奏でるために、その時代、いろんな人が、時には敵となり、時には協力者となって彼らの前に現れた。ラストで一堂に会する役者達を観ていると、人は誰もが1人の役者を演じていたのだということが分かる。フォー・シーズンズの人生ドラマを通して、イーストウッドが描きたかったことは、「どのような人生であれ、あなたは、その『人生』という舞台の役者なのだ」ということだったのかもしれない。

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー [映画評価]

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MOVIE評価(85点)

出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デビッド・バウティスタ、ブラッドレイ・クーパー(声)、ヴィン・ディーゼル(声)、マイケル・ルーカー、グレン・クローズ、カレン・ギラン、ベニチオ・デル・トロ
監督:ジェームズ・ガン
本編:122分
2014年(アメリカ)

 『アベンジャーズ』のマーベル・スタジオズが放つ、新ヒーローシリーズ『ガーディアン・オブ・ギャラククシー』第1弾。監督は『スリザー』のジェームズ・ガン。

 当初、映画館で予告編を観た時は、「オバカなSFコメディ」という印象しか受けなかったのだが、人気の高さに引かれて映画館(IMAXシアター)に行ってきた。

 観た感想を述べると、これほど予告編と落差のある映画も珍しいということだった。大抵は予告編は面白そうだが、実際に観てみるとガクッとくるケースが多いのだが、本作はその逆をいく映画だった。予告編詐欺が多い世の中で、予告編損をしているという稀な映画だった(笑)。

 決してコメディ映画というわけではなく、ユーモアのあるSF映画という感じだった。ベタなコメディシーンも有るのだが、嫌味がないので、ごく自然に観ることができる。ストーリーの方もある意味でベタなのだが、不思議とそれを感じさせないセンスがあり、演出の巧みさも手伝ってか、意外にもウルッ(泣)ときてしまう(笑)。

 『アベンジャーズ』はメジャー俳優を起用したサービス精神旺盛なエンターテインメント映画だが、本作の場合、ほとんど無名(2人はCG)ながら、堂々としたエンターテインメント映画に仕上がっている。このままシリーズ化されるとなると、異色ながらも21世紀版の『スターウォーズ』的な作品に化けるかもしれない。

 非常にマニアックな印象を受ける映画だが、実際に観てみると、万人向けのエンターテインメント映画だということが分かると思う。子供は元より、いつまでも童心を忘れない大人にこそ観ていただきたい映画だった。

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イントゥ・ザ・ストーム [映画評価]

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MOVIE評価(65点)

出演:リチャード・アーミティッジ、サラ・ウェイン・キャリーズ、マット・ウォルシュ、マックス・ディーコン、ネイサン・クレス
監督:スティーヴン・クォーレ
本編:89分
2014年(アメリカ)

 『ファイナル・デッド・コースター』のスティーブン・クォーレ監督によるディザスター・パニックムービー。

 かつて映画館で『ツイスター』(1996)を観た経験から、どれだけ竜巻のCGが進歩しているのか確かめるべく映画館に足を運んできた。

 『ツイスター』はビル・パクストンやヘレン・ハントというメジャー俳優が出演していたので、エンターテインメント映画という印象が強かったが、本作には『ホビット』のリチャード・アーミティッジと『プリズン・ブレイク』のサラ・ウェイン・キャリーズという、これからメジャー俳優になっていく2人が主役を務めており、キャスト的には「どっちつかず」という感じだった。全く無名の俳優を起用すると完全なB級映画と思われてしまうので、このあたりのキャスティングがちょうど良かったのかもしれないが(笑)。

 映像的には確かに『ツイスター』を超えていたが、衝撃的という意味では、やはり『ツイスター』の方が上だった。当時の『ツイスター』は監督が『スピード』のヤン・デ・ボンだったこともあり、エンタメのツボを心得た演出が光っていたが、本作はCG自体はリアルながら、エンタメ要素が乏しい作品だった。アトラクションという意味ではそれなりに見所は有ったものの、エンターテインメントとしての魅力はあまり感じられなかった。

 ストーリーにしても『ツイスター』の方が圧倒的に上だった。経費の関係からか89分と短編なので、ストーリーとしても薄い。
 巨大竜巻の映像は映画館で観るべき映画と言えそうだが、娯楽映画を期待すると少し拍子抜けするかもしれない。

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トランスフォーマー/ロストエイジ [映画評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:マーク・ウォールバーグ、ニコラ・ペルツ、ジャック・レイナー、スタンリー・トゥッチ、リー・ビンビン、T・J・ミラー、ケルシー・グラマー、タイタス・ウェリヴァー
監督:マイケル・ベイ
本編:165分
2014年(アメリカ)

 前作『トランスフォーマー/ダークサイドムーン』から4年後の世界を描いたシリーズ第4作目。主演はシャイア・ラブーフからマーク・ウォールバーグに変更された。なんでも『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』(マイケル・ベイ監督作品)の出演が縁でマイケル・ベイに気に入られたらしい。

 前作に引き続き、今作も映画館で観ることになったが、今回はIMAXシアターで観てみた。冒頭の恐竜のシーンの3D効果は凄いと思ったものの、その後のシーンでは特に目立つこともなく、普通の3D映画という感じだった。元々美しい映像の映画なので、敢えて3Dで観る必要もないのかもしれないな…というのが正直な感想だった。

 ストーリーの方は相変わらず単純で、あくまでもアトラクションに付随したものと考えた方がよいかもしれない。見所はなんと言っても、壮大な破壊シーンの数々であり、どことなく『アベンジャーズ』を彷彿とさせる映画だった。

 日頃のストレス解消として映画館で観る価値の有る映画だと思うが、前の座席の人の頭が邪魔で字幕が隠れて見えなかった(IMAXは字幕が基本)のが逆にストレスになってしまった(苦笑)。長身胴長の人は、頭が隠れるように、もう少し気を遣って欲しいものだ。

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オール・ユー・ニード・イズ・キル [映画評価]

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MOVIE評価(75点)

出演:トム・クルーズ、エミリー・ブラント、ビル・パクストン、ブレンダン・グリーソンノア・テイラー
監督:ダグ・リーマン
本編:113分
2014年(アメリカ)

 「日本原作、トム・クルーズ主演」というキャッチコピーでも話題のSFアクション。原作は桜坂 洋の同名ライトノベル『All You Need Is Kill』だが、少し脚色されているらしく、アメリカでの題名は『Edge of Tomorrow』になっている。

 内容的にはタイムループもので、主人公が死ぬことによって何度も同じ時間を繰り返しながら進歩していく(運命を切り開いていく)というSFドラマだった。
 この映画の「死んでは生まれ、死んでは生まれ…」というシーンを観ていると、どこか「輪廻転生」を描いているかのような錯覚を覚えた。何度も何度も生まれ変わることによって、前世で犯した過ち(ミス)を訂正しながら進歩していく。
 「一日一生」という言葉もある通り、人間は朝目覚める度に、リセットされる。今日は昨日と同じミスは犯さずにほんの少しずつ日々進歩していくという人生の過程は、まさにこの映画が描いているテーマそのものだ。

 SFアクション映画としても、なかなかの良作だったが、少し違った視点で(人生のメタファーとして)観れば、なお面白いかもしれない。

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ノア 約束の舟 [映画評価]

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MOVIE評価(55点)

出演:ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、エマ・ワトソン、ローガン・ラーマン、ダグラス・ブース、レイ・ウィンストン、アンソニー・ホプキンス
監督:ダーレン・アロノフスキー
本編:138分
2014年(アメリカ)

 誰もが知っている創世記の「ノアの箱舟」を実写映像化。監督は『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー。

 個人的には今年前半、最も注目していた作品だったのだが、少々、期待を裏切られたかな…というのが正直な感想だった。旧約聖書は読んだことがないが、岩石の巨人が出てきた時点で、これは半分フィクションだな…と興醒めしてしまった(苦笑)。

 岩石巨人の造形は芸術っぽく、どこか『ロード・オブ・ザ・リング』の木の巨人を彷彿とさせるものがあるのだが、『ロード・オブ・ザ・リング』はファンタジーだからこそ許されるのであり、史実とされる『ノアの箱舟』伝説に岩石巨人はないだろうとツッコミたくなった。宇宙からの善なる魂が岩石に宿ったというストーリーだったので、まだ少しは納得もできたが、あの岩石に魂が宿っていなかったとすれば、完全な駄作となるところだった。

 本作に登場するノアは完全な原罪論者であり、人間は生まれながらに原罪を背負っているという罪の意識を抱いている。このカルト教の信者のような頑固なノアが、どういう経緯によって回心し、フィナーレを迎えるのか興味があったのだが、汚れを知らない純真無垢な赤ん坊を前にして神の心を知るという、よくある普通のドラマのような展開だった。

 ノアの予知夢の表現もどこかマンガチックで、イメージのみの表現に固執しており、目に見えない神を描くこともなければ、神の声も聞こえてこない。ノアだけには聞こえたであろう神の声くらいはハッキリと表現してもよかったのではないか?とさえ思えた。

 扱っている題材からして、もっと重厚なツッコミも出来ないほど威厳に満ちた映画を期待したのだが、見所はノアの箱舟に乗り込む動物達のCGと洪水シーンのみだったと言っても過言ではない。これなら『手塚治虫の旧約聖書物語』でも読んだ方が良いかもしれない。

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