シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ [映画評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:クリス・エヴァンス、ロバート・ダウニー・Jr、スカーレット・ヨハンソン、セバスチャン・スタン、ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ポール・ベタニー、エリザベス・オルセン、ポール・ラッド、ティ・チャラ、ドン・チードル、エミリー・ヴァンキャンプ、ピーター・パーカー、マーティン・フリーマン
監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
時間:147分
2016年(アメリカ)

【ハルクのいないアベンジャーズなんて…】

 『アベンジャーズ』シリーズのスピンオフドラマと言うべきか、『キャプテン・アメリカ3』と言うべきか、あるいは『アベンジャーズ3』と言うべきか、いろいろと迷ってしまうアクション超大作。

 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』が面白い映画だったこともあり、同じ監督作だということで期待して映画館に足を運んできた。
 ストーリー的には前作同様、陰謀ものという感じで、スパイ映画のような逃亡劇も盛り込まれ、生身のアクション映画としては上々の出来映えになっていた。ただ、前作ほどシビアなドラマではなく、スパイダーマンやアントマンが加わったこともあり、ド派手なアクションの中にもユルい系のユーモアを混ぜ合わせたようなチャンコ鍋のような映画だった。

 アベンジャーズのメンバーが半々に分かれて仲間内で戦うという設定は、出来レースと言うべきか、八百長と言うべきか、あるいは茶番劇と言うべきか、いろいろと考えてしまう映画だった(笑)。
 ソーとハルクという超人的な力を持つキャラクターは都合よく除外され、ポール・ベタニー演じるヴィジョンも審判役という感じだった。要するに、等身大のヒーローでしか成り立たない映画であり、ソーとハルクの代わりにスパイダーマンとアントマンが加わったという感じだろうか(笑)。

 冗談はこの辺にして、はっきりと言うと、結構、評価が分かれる映画だと思う。ラストにウィンターソルジャー5人との戦いが有ると思っていたのだが、これも無かったし、あれだけド派手な戦いなら怪我人が出て当然ながら、実際に怪我人が出ればプロレスのように戦いが中止になってしまうしで、いろんな意味で中途半端な感じがするのは否めない。前作は中途半端感の無い1本筋の通った硬派な映画だったので評価できたが、本作は少々軟派な映画になった気がした。それに、やっぱりアベンジャーズにはハルクがいないと締まりがない(笑)。

 上映後、間もなくの間は「サクラ」のレビューで賑わい異常な高評価となるのかもしれないが、おそらく最終的には前作の評価を超えることはできないのではないかと思う。今作は子供向けですかね(笑)。

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バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生 [映画評価]

BATMANvsSUPERMAN.png

MOVIE評価(80点)

出演:ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、ダイアン・レイン、ジェシー・アイゼンバーグ、ローレンス・フィッシュバーン、ジェレミー・アイアンズ、ガル・ガドット、TAO、ケビン・コスナー
監督:ザック・スナイダー
時間:152分
2016年(アメリカ)

【ワンダーウーマンの強さにビックリ…】

 DCコミックスの2大ヒーローである『バットマン』と『スーパーマン』の対決を描いたアクション超大作。監督は『マン・オブ・スティール』のザック・スナイダー。

 あの『マン・オブ・スティール』の続編ということで、早速、映画館に足を運んできた。この春休みに映画館で観るのはこれしかない!という位の大作映画だが、なぜか映画館での1番人気は『暗殺教室〜卒業編〜』だった(笑)。まあ、春休みなので、お子様映画がメインになるのは仕方がないんですが…。

 で、気になる感想の方はどうだったのかと言うと、実に題名通りの映画だった。中盤までは『バットマン vs スーパーマン』、中盤以降はジャスティス・リーグ誕生の伏線という感じで、2本の映画を1つにまとめたようなストーリーになっていた。前半だけなら少し退屈な映画になるので、ラストにかけての怒濤のアクションはバランス的にはちょうどよかったのかもしれない。
 ただ、少し消化不良と言うか、昇華感が乏しいと言うか、傑作映画を観て映画館を出る時に感じるあの“爽快感”というものがあまり感じられなかった。「こんな凄い映画を観た」と誰かに伝えたくなる気分にまで至らなかったという意味では、『マン・オブ・スティール』よりもインパクトが弱かった。
 バットマンがスーパーマンと戦う動機仲間になる動機、これがどちらも感情移入できるほどのものではなかったところが、この映画最大のマイナスポイントと言えそうだが、ラストはスーパーマンの飛翔するシーンで終わって欲しかった。

 それでもまあ、映画館で観るべき映画であることに違いはなく、『アベンジャーズ』シリーズのライバル的娯楽映画として今後も楽しませてくれそうだ。

【ネタバレ追記】
 この映画を「駄作」だと言って騒いでいる人は、エンドクレジット前の最後の一瞬が見えなかった(気付かなかった)ので感情的になっているのかもしれない(笑)。
 ザック・スナイダーは暗喩(メタファー)を得意とする監督なので、普通に観ていると気付かないようなシーンにも深い意味があったりする。本作の中にも「えっ?」と思えるような意外なシーンがあれば、それはメタファーである可能性が高い。先述した戦う動機と仲間になる動機にも実は深い意味があるのかもしれないが、普通はそこまで考えて観ませんからね(笑)。

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007/スペクター [映画評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:ダニエル・クレイグ、レア・セドゥ、レイフ・ファインズ、ナオミ・ハリス、ベン・ウィショー、モニカ・ベルッチ、クリストフ・ヴァルツ
監督:サム・メンデス
本編:148分
2015年(イギリス)

【クレイグボンドの最終作】

 説明不要の007シリーズ第24作目。

 年末に話題の大作映画『スター・ウォーズ7』と『ロッキー7』を観に行ったものの、どちらもあまりパッとしなかったので、三度目の正直を狙って『007/スペクター』を観に行ってきた。
 本作は「クレイグボンドのラスト作品」と言われていることもあり、少々期待もしていたのだが、出来の方は先に観た2作とドッコイドッコイという感じだった。3作ともに可もなく不可もない無難な仕上がりで、自信を持って「傑作」と呼べる作品とまでは言えなかった。

 昨年に観たスパイ映画『ミッション:インポッシブル5』も少々マンネリ気味だったが、本作もどこか新鮮味が乏しい。原点回帰したという意味では評価できても、原点回帰した作品が誰にでも受け入れられるわけでもない。ボンドガールのレア・セドゥは『ミッション:インポッシブル4』に出演していた女優でもあるので余計に新鮮味がなく、モニカ・ベルッチはチョイ役でしかなかった。モニカ・ベルッチを起用するなら悪女役で登場してほしかった(笑)。

 最近は目の肥えた人も多いので、どこかにアッと驚く新鮮味を追加しないと高評価には繋がらない。そういう意味で同じスパイ映画でも『キングスマン』は実に斬新な映画だった。少々、突き抜け過ぎの感はあるとはいえ、新鮮さという意味では、『007』や『ミッション:インポッシブル』を超えていた。

 スパイ映画の世界でも新旧世代の交替劇が起きているのかもしれないが、次回の『007』の新シリーズには若手俳優でも起用して斬新な変革を期待したい。あるいは、更なる渋め路線を目指してジム・カヴィーゼルでもいいですけどね(笑)。

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スター・ウォーズ/フォースの覚醒 [映画評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、マーク・ハミル、オスカー・アイザック、アダム・ドライバー、サイモン・ペグ、ヤヤン・ルヒアン、マックス・フォン・シドー
監督:J・J・エイブラムス
本編:136分
2015年(アメリカ)

【新年明けまして『スター・ウォーズ』】

 世界中が待っていたSF映画の金字塔『スター・ウォーズ』の新シリーズ第1弾。

 『ロッキー』シリーズと同じように『スター・ウォーズ』シリーズも時系列に並べてみよう。

 『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』(1977)
 『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)
 『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)
 『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999)
 『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』(2002)
 『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』(2005)
そして本作
 『スター・ウォーズ エピソード7/フォースの覚醒』(2015)

 こうやって俯瞰してみると、『ロッキー』シリーズと同じような足跡を辿っていることが分かる。第1作目が上映されたのも同じ頃だし、直前作から10年程度の空白期間があるのも同じだ。『クリード』は最近のリバイバルブームに乗っかっただけかもしれないが、『スター・ウォーズ』の場合は当初から全9作と予告されてきた作品でもあるので、ファンの思い入れも、より強い作品だ。
 その『スター・ウォーズ』の最新作がこれまでと大きく違っているのは、ジョージ・ルーカス監督が降板し監督が変更になったことだろう。その重責を背負ったのは『スター・トレック』シリーズのJ・J・エイブラムス。全世界の『スター・ウォーズ』ファンが彼の手腕と映画の出来映えを固唾を呑んで見守っていたが、案の定、その評価は大きく分かれているようだ。

 Yahoo!映画掲示板でも評価が真っ二つに分かれているので、観るか観ないかを悩んでいる人も多いかもしれない。かくいう私もその1人だったが、なぜこれほど評価が分かれているのかを探ることも兼ねて、映画館に足を運んできた。
 今作は久しぶりにIMAX3Dで鑑賞したのだが、毎回、IMAXで感動するのは最初のIMAXカウントダウン部(→この部分)のみで、映画自体の3Dはあまりインパクトが感じられなかった(笑)。

 さて、気になる結果の方はどうだったのかと言うと、「酷評しているレビュアーの評価もまんざらハズレてもいないかな…」というのが正直な感想だった。『スター・ウォーズ』にちなんで一言で言うなら、「ストーリーにフォースが無かった」これに尽きると思う。

 今作からディズニーが配給しているということで、個人的には逆に期待してもいたのだが、あまりディズニーらしくない映画だった。その理由は「愛」や「夢」というテーマの不足だと言えるだろうか。
 確かに本作は『スター・ウォーズ』という映画に対しての「愛」(拘り)は感じられるのだが、ストーリーの中に「愛」や「夢」が感じられなかった。ハン・ソロとレイアが再会するシーンは少し感動的なシーンだったものの、その他にウルッとくるシーンが全くなかった。マーク・ハミルがラストで笑顔でなかったのもイタイ。
 ヒロイン自体はオーラ(フォース?)を纏っているのだが、ストーリーに深みが無いのでキャストの魅力が活かされていない。そういう意味では、本作よりも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の方が遥かに「愛」や「夢」が感じられる名作だった。

 どれだけスペクタクルで迫力のあるシーンを盛り込んでも、そこに人の心をとらえる要素が介在していなければ名作とはならない。見せかけだけの感動作ではなく、本当の意味での感動作が作れるか否か、それが多くの映画ファンが新しい『スター・ウォーズ』に期待していたことだったと思うのだが、残念ながら本作にはそこまで人の心を引きつけるだけの吸引力は無かった。細かいセットやキャラクター造形がオタクや子供にはウケても、映画を愛する人々を納得させるには至らなかった。SFアクション映画として観れば、良作には違いないが、残念ながら、一大ブームに火を付けるほどの傑作とは言い難い。

 続くエピソード8はまた監督が変わるそうなので、巻き返しに期待したいと思う。

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クリード [映画評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:マイケル・B・ジョーダン、シルヴェスター・スタローン、テッサ・トンプソン、グレアム・マクタビッシュ、ウッド・ハリス、フィリシア・ラシャド
監督:ライアン・クーグラー
本編:133分
2015年(アメリカ)

【『ロッキー』シリーズ第7章】

 既に打ち止めと思われていた『ロッキー』シリーズまさかの新章突入作。主演は『ファンタスティック・フォー』のマイケル・B・ジョーダン。

 『ロッキー』シリーズは以下のように変遷してきた。

 『ロッキー』(1976)
 『ロッキー2』(1979)
 『ロッキー3』(1982)
 『ロッキー4/炎の友情』(1985)
 『ロッキー5/最後のドラマ』(1990)
 『ロッキー・ザ・ファイナル』(2006)

 「最後のドラマ」や「ファイナル」という題名を付けても結局終わらないところは、いかにも商業主義的と言うか、都合が良いと言うか…。まあ、面白い映画を作ってくれるなら別に構わないんですけどね(笑)。

 さて、『ロッキー』シリーズ7作目となる本作だが、世間の評判はめっぽう高い。これだけ評価が高い映画なら結構期待できるかなと思い、『ロッキー』シリーズ初の映画館鑑賞に臨んできた。

 で、気になる結果の方はどうだったのかと言うと、「期待した以上の映画ではなかった」というのが正直なところだった。後半のボクシングシーンは確かによくできており、テレビで観る生のボクシング試合よりも迫力があったのだが、どうしても『ロッキー』と比べてしまう。
 『ロッキー』の魅力は、無骨で不器用な男の純粋でひたむきな愛が奇跡を生むというサクセスストーリーであり、そんな主人公であるからこそ、多くの人が感情移入し、涙を流して万雷の拍手を贈ったのであって、あの役柄はスタローンであればこそ演じられた特別な映画だった。
 そんな伝説的な映画の新章となると、誰が演じたとしても、もの凄いプレッシャーにさらされることになる。今回、主役を演じたマイケル・B・ジョーダンは良い演技をしていたとはいえ、なぜか感情移入することができず、ボクシングドラマに必要不可欠なハングリー精神というものがあまり伝わってこなかった。

 本作が『ロッキー』のように『クリード2』、『クリード3』、『クリード4』と続いていくかというと、ちと厳しいかな…というのが正直なところだった。これまで終わりそうで終わらなかった『ロッキー』シリーズだが、皮肉にも新章が本当のラストになる可能性は否定できないと思う。

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カリフォルニア・ダウン [映画評価]

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MOVIE評価(85点)

出演:ドウェイン・ジョンソン、カーラ・グギーノ、アレクサンドラ・ダダリオ、ヒューゴ・ジョンストン・バート、アート・パーキンソン、ポール・ジアマッティ、ヨアン・グリフィズ
監督:ブラッド・ペイトン
本編:114分
2015年(アメリカ)

 カリフォルニア州を襲う巨大地震からのサバイバルを描いたディザスター・パニック超大作。主演は『ヘラクレス』のドウェイン・ジョンソン。

 本作は当初、今年の5月に公開されるはずだったが、地震や津波を描いた映画ということもあってか日本では公開延期になり、ヘタをすると公開中止になるのではないか?と危惧されていた映画でもある。
 その曰く付きの映画が9月に無事に公開されることになったのだが、自粛ムードは健在のようで、上映していない映画館も有る。公開されていたとしても、扱いはかなり小さいようだ。私が観た映画館でも、大スクリーンではなく小スクリーンでの上映だった。本来、これだけの大作映画であれば、大スクリーンやIMAXで上映されるべき映画だが、災害続きの日本では公開されただけでもましと思うべきなのだろうか…。

 しかし、殺人や暴力を描いた映画は本国アメリカよりも規制が弱くなっているのに、このての映画だけが自主規制されるというのはどうかと思ってしまう。実際、この映画の場合、地震や津波を面白可笑しく描いているわけではなく、バックグラウンドには、きちんと家族愛や兄弟愛というものが描かれており、災害時における人間ドラマをベースとしたリアルなエンターテインメント映画に仕上がっている。

 まあ、ストーリーなど関係なしにクレームをつけるような人がいるから自主規制になってしまうのかもしれないが、東日本大震災で上映中止になった『ヒア アフター』同様、映画館で見逃すのは惜しい映画だと思う。
 レビューや評価自体も自粛ムードなのかもしれないが、当ブログでは、お笑いレビューは控えるとして、評価だけは正直にさせてもらおうと思う。

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ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション [映画評価]

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MOVIE評価(75点)

出演:トム・クルーズ、レベッカ・ファーガソン、ジェレミー・レナー、サイモン・ペッグ、ヴィング・レイムス、ショーン・ハリス、アレック・ボールドウィン
監督:クリストファー・マッカリー
本編:131分
2015年(アメリカ)
 
 トム・クルーズ主演のドル箱映画『M:I』シリーズ第5弾。

 「シリーズ最高傑作」との評判を聞いて、噂の真相を確かめるべく映画館へ行ってきた。
 監督&脚本が『ユージュアル・サスペクツ』のクリストファー・マッカリーということもあり、アクションだけでなくストーリーにも期待したのだが、残念ながら、期待の斜め上を行くほどの出来ではなかった。スパイ映画としては充分に及第点を超えている映画だが、「シリーズ最高傑作」というのは褒め過ぎだと思う。

 冒頭にクライマックスのようなアクションシーンを持ってくるのは良いとしても、そのせいかラストの盛り上がりが欠けているのはいただけない。節目節目に見所のあるシーンが鏤められてはいるのだが、肝心のラストが尻すぼみになった感は否めず、最後に味わえるはずの爽快感やカタルシスが弱くなってしまっていた。

 シリーズ1作目のデ・パルマ流の豪快なクライマックスシーンや、2作目のジョン・ウー流のフェチアクションを超えるのは、なかなか難しいのかもしれない。
 なんにせよ、これでシリーズ終了ではあまりにも消化(昇華)不良なので、次回作に期待したい。

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ジュラシック・ワールド [映画評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ヴィンセント・ドノフリオ、ニック・ロビンソン、タイ・シンプキンス、ケイティ・マクグラス、ジェイク・ジョンソン、B・D・ウォン
監督:コリン・トレヴォロウ
本編:125分
2015年(アメリカ)
 
 『ジュラシック・パーク』シリーズ、14年ぶりの最新作にして第4弾。

 今夏、最大の話題作とも言える本作。さすがに映画ブログを書いている人で本作を映画館で観ないというのは掟破りというか、ただのケチになってしまいそうなので、映画館に足を運んできた(笑)。

 かつて『ジュラシック・パーク』を映画館で観た時は、リアルな恐竜の表現に「おおーっ!」という感じだったが、当時からストーリーについては「イマイチだな…」と思っていた(笑)。続く2作目『ロスト・ワールド』も3作目『ジュラシック・パーク3』も同様の感想だったので、本作も、ストーリーにはそれほど期待していなかった。

 映画の紹介サイトで「ラスト20分で驚きの展開になる」というようなことが書かれていたので、今作はひょっとしてストーリーも面白いかも…と期待したものの、実際に観てみると、「どこが驚きの展開なの?」という感じで、騙された気がした(苦笑)。やっぱり「子供向け映画」という殻からは脱皮できなかったようだ。

 本作には『ガーディアンズ・ギャラクシー』のクリス・プラットが出演している。今や彼は「ポスト・ハリソン・フォード」と噂されているだけあって、大物スターの風格(オーラ)が出てきたなあと感じた。しかし、本作で最も記憶に残ったのは、CMにも登場したモササウルスですかね。このシリーズで初めて「恐い」と思える恐竜だった。次回作はモササウルスを主役恐竜にして『ジュラシック・ジョーズ』とでも呼べそうな大人向けの映画にした方が良いかもしれない(笑)。

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ターミネーター:新起動/ジェニシス [映画評価]

Terminator Genisys.png

MOVIE評価(75点)

出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、エミリア・クラーク、ジェイ・コートニー、ジェイソン・クラーク、イ・ビョンホン、J・K・シモンズ
監督:アラン・テイラー
本編:125分
2015年(アメリカ)
 
 今夏の大作映画第3弾『ターミネーター:新起動/ジェニシス』を観に行ってきた。これまでの続編()があまりパッとしなかっただけに、どうするか迷ったものの、ジェイムズ・キャロメンが太鼓判を押していることが決め手となり、重たい腰を浮かせて、いざ映画館へ…。

 時間的な都合で本作は3Dの吹替版で観たのだが、シュワちゃんの「アイルビーバック」という台詞が、あまりにもふざけたイントネーションだったので興醒めしてしまった(苦笑)。
 最近、3D映画を観ても、始めだけ3Dっぽく見えるだけで、観ているうちに2Dとの違いが分からなくなるので、3Dで観る意味があまり感じられなくなってきた。映像が明るい分、2Dの字幕版で観る方が良いのかもしれない。3Dで観るのは、IMAXだけで十分かも…。

 「新起動」というだけあって、確かに本作は続編という部類には入らない作品だった。ではリメイク作なのか?というと、リメイクではなく、リボーン作だった。リメイクでありながらも新たに再構築された作品という位置付けになるだろうか。

 若き日のサラ・コナーを演じる本作のヒロインにはエミリア・クラークが抜擢されている。小柄で金髪ではないものの、リンダ・ハミルトンと少し容貌が似ている女性だった。カイルを演じているのは、『ダイ・ハード/ラストデイ』のジェイ・コートニーで、こちらはマイケル・ビーンとは、随分とイメージが違っている。ジョン・コナーも、その役柄のせいか、半悪人顔のジェイソン・クラークが抜擢されており、ここまでくると、全くの別作品とも言える。

 しかし、ここまでストーリーを変えるのなら、いっそのこと、全く別の作品として製作しても良かったのかもしれないが、そうすると今度は「パクリ作」と批判されることになるので難しかったんでしょうね。オリジナルの『ターミネーター』を超える作品を製作するには、キャメロン監督と並ぶほどの才能有るクリエイターの出現を待つしかないのかもしれない。

 ところで、ヤフー映画掲示板の評価が芳しくないのは、T1000を演じたイ・ビョンホンのせいかな?と勘ぐっていたのだが、特にそういった理由でもなさそうだ(笑)。

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アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン [映画評価]

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MOVIE評価(80点)

出演:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、ジェレミー・レナー、スカーレット・ヨハンソン、サミュエル・L・ジャクソン、アーロン・テイラー=ジョンソン、エリザベス・オルセン、ドン・チードル、アンソニー・マッキー、ポール・ベタニー
監督:ジョス・ウェドン
本編:141分
2015年(アメリカ)
 
 2012年に大ヒットした映画『アベンジャーズ』の続編。先週、『マッドマックス』を観てきたばかりだが、珍しく2週続けて映画館に足を運んできた。

 結果としては、『マッドマックス』よりも面白かった、以上。…で終わると怒られそうなので、少しだけレビューしておこうと思う(笑)。

 『アベンジャーズ』では宇宙人が敵だったが、今作では人工知能ロボットが敵ということでスケールダウンしているのではないか?と心配だったが、それは杞憂だった。映像的には前作よりも良くなっており、総合的にも今作の方が勝っていた。
 まあ、個人的にはハルクの登場シーンが多ければ、それで満足なんですけどね(笑)。ハルクの存在感というのは、格闘漫画で言えば『バキ』の範馬勇次郎…いや、花山 薫みたいなものですから(笑)。

 とにかく、アクションてんこもりという感じで、140分があっという間だった。感動作にまで昇華できていないところは残念だが、エンターテインメント性ではピカ一の作品であることは否定できない。

 来週は『ターミネーター/ジェニシス』が上映されるが、取り敢えず、『マッドマックス』と『アベンジャーズ2』のどちらを観るか迷っている人がいれば、『アベンジャーズ2』をオススメしたい。

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