贖罪 [DVD評価]

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MOVIE評価(50点)

出演:小泉今日子、蒼井 優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴、森山未來、水橋研二、加瀬 亮、長谷川朝晴、伊藤 歩、田中哲司、高橋ひとみ、嶋田久作、新井浩文、香川照之
監督:黒沢 清
本編:300分
2012年(日本)

【もしかして、元祖イヤミス?】

 湊かなえの同名小説『贖罪』をWOWOWが実写ドラマ化。



 5年も前のWOWOWドラマを、今頃になってようやく鑑賞。ひょっとして、傑作ドラマを見逃しているのかも…という淡い期待を込めてレンタルしてみたものの、残念ながら良い意味では期待を裏切ってくれなかった(笑)。

 本作はオムニバス形式というわけでもないのだが、5人の女性を主人公にしたドラマになっている。この辺の趣向は『5人のジュンコ』と似ている(小池栄子はどちらにも出演)。



 小学生の仲良し5人組の女の子が、ある日、放課後の校庭で1人の男から声をかけられる。男はエミリという女の子を体育館へ連れ去るが、その後、エミリは死体となって発見される。
 犯人が見つからず半年経った頃、エミリの母親である麻子は、エミリの誕生日に4人の女の子を自宅に招待し「償い」を要求するのだった。15年後、大人に成長した4人の女性に訪れた「償い」とは…。

 女性が書いた小説のせいもあるのか、どうも男性に対する怨みのようなものが伝わってくるようなドラマだった。このドラマでは男性は善き者としては描かれておらず、5話ともにクズ男が登場する。森山未來→水橋研二→加瀬 亮→長谷川朝晴→香川照之と、それぞれ個性的なクズ男が登場する。中でも森山未來のあまりのクズ男っぷりには笑えた(笑)。

 どのドラマも偽善や虚飾や裏切り、そんなマイナス要素ばっかりなので、観ていて気が滅入る。これぞ、元祖イヤミスドラマだったのかもしれないな…と思いながら鑑賞。まあそれでも、さすがにWOWOWドラマだけあって、5時間最後まで観てしまった。無論、イヤミスなので、嫌な気分になっただけで、ほぼ得るものは無かった(^_^;)。

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