マグニフィセント・セブン [DVD評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:デンゼル・ワシントン、クリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホン、ヴィンセント・ドノフリオ、マーティン・センスマイヤー、マヌエル・ガルシア=ルルフォ、ヘイリー・ベネット、マット・ボマー、ピーター・サースガード
監督:アントワーン・フークア
本編:132分
2016年(アメリカ)

【古くて新しいベタな定番西部劇】

 日本映画『七人の侍』とハリウッドリメイク『荒野の七人』をベースとした西部劇。



 『トレーニング デイ』『イコライザー』のアントワーン・フークワ監督作品なので、主役は当然、デンゼル・ワシントン、今を時めく俳優クリス・プラット、隠れた名優イーサン・ホーク、韓国一の出世俳優イ・ビョンホン、海外ドラマ『デアデビル』のヴィンセント・ドノフリオ、『フライトプラン』の名悪役ピーター・サースガードと豪華スターが競演している。
 『ホワイトカラー』のマット・ボマーもチョイ役で出演しており、超豪華。しかし、紅一点のヘイリー・ベネットが少し幸薄かも(笑)。



 西部劇映画としては、お約束通りの定番作品であり、「名作」というイメージを上手く醸し出している。現代(いま)となっては少々、シンプル過ぎる筋書きではあるが、ラストまで一気に見せるだけのエネルギーを伴ったベタな良作だった。

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レッド・ダイヤモンド [DVD評価]

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MOVIE評価(60点)

出演:マーク=ポール・ゴスラー、クレア・フォーラニ、ダニエル・バーンハード、ニック・ローブ、ブルース・ウィリス
監督:マックス・アダムズ
本編:90分
2016年(カナダ)

【ブルース・ウィリスが主役?】

 『タイム・トゥ・ラン』のマーク=ポール・ゴスラー主演のクライムアクション。



 キネマ旬報では、なぜか「ブルース・ウィリス主演のクライムアクション」となっており、いかに映画も観ずにレビューを書いているかがよく分かる(笑)。「語るに落ちる」とは、まさにこのことで、まともにレビューする気の無さを自らアピールしてしまっているとも言える。
 昔からの映画評論というのは、誰かから給料を貰って書いている商売でもあるので、たとえ面白くない映画であっても「面白くない」とは書けない。どんな駄作であっても、なにかしらの良い点をアピールしないと商売にならないというのは、確かにやるせないものがあるのかもしれない。
 しかし、あからさまな嘘レビューを目にすると、「どうせ正直な感想が書けないなら、映画の内容なんて観ても観なくても一緒だ、適当に書いておけばいいや…」というような現実を見せられているようで嫌〜な気分になってしまう(笑)。

 その点、ブログなら、なんでも好きに書ける。面白い映画は「面白い!」と評価するだけでなく、面白くない映画は「面白くない!!」と誰に遠慮することもなくハッキリと書くことができる。嘘は書けないし、また書く必要もない。有名ブログならそうもいかないかもしれないが、当ブログのような場末の映画ブログなら、なんでも書けるという利点がある(笑)。

 始めから話が脱線してしまったので、本題に戻そう。

 本作は「未体験ゾーンの映画たち2017」の上映作品であり、ブルース・ウィリスが出演していることでも注目された作品だ。今や、ニコケイと同じ路線を走っているブルース・ウィリスの映画もアタリ、ハズレが有るので、事前に世間の評価を調べてからレンタルするようにしている。本作はアタリ作として評価されているようだったので少し期待してレンタルしてみたが、実際に観てみると、いたって普通のB級映画だった。絵的にはB級映画でも、内容はA級を期待していたのだが、残念ながら内容的にもB級だった(笑)。少し気合いの入ったB級映画というのが正直なところだろうか。

 ブルース・ウィリスは主役ではないので、騙されないようにしましょう(笑)。

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ザ・コンサルタント [DVD評価]

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MOVIE評価(55点)

出演:ベン・アフレック、アナ・ケンドリック、J・K・シモンズ、ジョン・バーンサル、ジョン・リスゴー、シンシア・アダイ=ロビンソン
監督:ギャビン・オコナー
本編:128分
2016年(アメリカ)

【ある意味、『バットマン』的な映画】

 『アルゴ』や『ゴール・ガール』のベン・アフレック主演のクライムアクション。



 主人公ウルフは、表の顔は年収10億円の会計士、裏の顔は凄腕の殺し屋という二面性を持った二枚目キャラ。この時点で『バットマン』とカブっており、いかにもベン・アフレックらしい(笑)。しかも、高機能自閉症で数学の天才というオマケ付き。

 これだけ特異なキャラだと、肉体と頭脳と精神を駆使した、さぞ痛快なクライムアクションなのだろうと期待してしまう。世間の評価もめっぽう高いので「これは間違いないだろう」と、いきんでレンタルしてみたが、意外や意外、全くイメージと違っており、予想の斜め下をいく映画だった(笑)。

 まあ、確かに凄腕の殺し屋(スナイパー)だということは伝わってくるのだが、ほとんどエンタメ性が感じられない。ワクワクドキドキもハラハラドキドキも控え目でストイック、設定の割りには、もの凄く小さな枠の中で進行する殺し屋の物語という感じで、とにかく暗い。残念ながら、このキャラクターでは感情移入できなかった。

 せっかく、ジョン・リスゴーとジョン・バーンサルという曲者俳優を起用しているのに、役所としても冴えない。意外過ぎるラストも「えっ、これでいいの?」という感じ(笑)。

 いろんな意味で中途半端というか消化不良というか、「見かけ倒し…」、そんな言葉がふと浮かんだ映画でした(笑)。

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手紙は憶えている [DVD評価]

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MOVIE評価(65点)

出演:クリストファー・プラマー、マーティン・ランドー、ヘンリー・ツェニー、ディーン・ノリス
監督:アトム・エゴヤン
本編:95分
2015年(カナダ・ドイツ)

【『メメント』風のサスペンス】

 クリストファー・プラマー主演のサスペンス。

 認知症を患ったセブ老人は、眠ることでその日を記憶を忘れてしまう。妻が亡くなったことも眠るたびに忘れてしまうセブだったが、ある日、友人のマックスから、手紙を手渡される。その手紙には、かつてアウシュビッツ収容所の捕虜だったセブが家族を殺したナチの兵士に復讐する計画が書かれていた。眠る度に記憶を失うセブは、その手紙を見ることで記憶を保ち、復讐を遂げるために単身、旅に出るのだが…。

 主人公が認知症という設定は面白かったが、忘れる記憶と覚えている記憶があるというのは少々、無理があるかな…と思えた。毎日、眠るたびに妻が亡くなったことを忘れてしまう主人公が、ナチスは悪かったという認識だけはきっちりと覚えているというのは、どうなのだろう(笑)? 認知症って、そんな病気だったのだろうか? これなら、『メメント』のように何分か前の記憶が定期的に消えていくというような設定の方が現実味があって面白かったかもしれない。



 世間では結構、評価の高い映画であり、ラストに驚愕のドンデン返しがあるという触れ込みだったが、認知症という設定からすると大体のオチが読めてしまった。観る前に予想していたオチ通りだったので、少し拍子抜けと言うか、まあ、こういうオチしかないよね?という感じだった(笑)。

 それでも、社会派のサスペンスドラマとしては、よくできている部類に入る映画なので、観て損をすることはないと思う。

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トト・ザ・ヒーロー [DVD評価]

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MOVIE評価(65点)

出演:ミシェル・ブーケ、ジョー・ドゥ・バケール、トマ・ゴデ、ギーゼラ・ウーレン、ミレイユ・ペリエ、サンドリーヌ・ブランク、フェビエンヌ・ロリオー
監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル
本編:98分
1991年(ベルギー・フランス・ドイツ)

【「嫉妬」の真実に気付いたヒーロー】

 知る人ぞ知る、ジャコ・ヴァン・ドルマル監督のデビュー作。

 あのジャコ・ヴァン・ドルマルのデビュー作品ということなので、きっと一筋縄ではいかない複雑怪奇なドラマなのだろうな…と思いつつも、これまで、なかなか観る機会がなかった。と言うよりも、観る気が進まなかったと言った方が近いかもしれないが(笑)。

 一見するとフランス映画っぽい感じがする映画だが、中身もモロにフランス映画風だった。個人的にフランス映画は苦手で、あの独特な雰囲気と冗長で個性的な演出がどうもマッチしない。しかし、さすがに本作はドルマル作品だけあって、一味違っていた。(ちなみに本作はベルギー映画)

 老人ホームで暮らしているトマ老人は、赤ちゃんの頃、病院が火事になって、隣の赤ちゃんと取り違えられたことを記憶している希有な老人だった。トマ老人は、その取り違えられた赤ちゃんは、向かいの家に住む金持ちのアルフレッドであることも知っていた。トマ老人は、本来、自分が金持ちの家に生まれ育てられるはずが、運命の悪戯によって、人生を奪われた自分自身を受け入れることができずにいた。そんなトマ老人の人生の目的は、いつしかアルフレッドに復讐することになっていった。老人ホームを抜け出したトマ老人は、はたして無事に復讐を遂げることができるのか…。

 そもそも、赤ちゃんの頃の記憶が残っているという設定自体が、既に妄想の領域なので、トマ老人が覚えている記憶も真実であるかどうか判らない。本作は、そういう視点に立って観るべき映画であり、むしろ、記憶自体が思い込みに過ぎなかったと思って観た方が面白いかもしれない。人生における「もし…」を前提にしたストーリー作りは、いかにもドルマル風であり、デビュー作でもその片鱗は感じ取ることができた。『ミスター・ノーバディ』のシンプル版とも言えそうだ。



 現実と空想を織り交ぜたかのような(実際に織り交ぜているのだが)映像作りもまさしくドルマルで、どこか郷愁感を感じるような不思議な映画だった。少々、アクの強い作品ではあるが、3人の俳優がそれぞれ、トマ少年、トマ青年、トマ老人を演じており、否応無く、トマの人生に感情移入してしまう。

 この映画で描かれていたのは「嫉妬」という感情が、いかに人間の眼を曇らせるかということだったのかもしれない。「もし、ああなっていたら…」という願望を、「もし、ああなっていなければ…」という妄想に切り換えて、自らの人生を悔やみ、呪う主人公トマ。しかしトマは人生の最期で、人生の真実に気付いてしまう。「無意味な人生」だったと思っていた人生が「意味のある人生」に変化する。他人に対する「嫉妬」は自分自身の人生を滅ぼすということに気付いた時、トマの眼にかかっていた「嫉妬」という名の色眼鏡は剥がれ落ちる。そして、眼前に見えた世界は、実は煌めきの世界だったという話。

 何気ない地味なドラマの中に、ひっそりと人生の真実を描く、いかにもドルマルらしい作品だった。

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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 [DVD評価]

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MOVIE評価(60点)

出演:ブライアン・クランストン、ダイアン・レイン、ヘレン・ミレン、エル・ファニング、ルイス・C・K、マイケル・スタールバーグ、ジョン・グッドマン、ディーン・オゴーマン
監督:ジェイ・ローチ
本編:124分
2015年(アメリカ)

【『スパルタカス』の脚本家の物語】

 『ローマの休日』の脚本家として知られるダルトン・トランボの伝記ドラマ。ダルトンを演じているのは『ブレイキング・バッド』シリーズのブライアン・クランストン。



 本作を観て、『スパルタカス』(2016)の脚本もダルトンだったと知り、少し驚いた。冷戦下での複雑なハリウッド事情がドキュメンタリー風に描かれているので、なかなか興味深い。確か『ヘイル、シーザー!』もこんな感じの映画だったような気がする。調べてみると、『ヘイル、シーザー!』の時代設定は1950年頃、本作は1940年代だった。



 トランボ氏はタイプライターを風呂に持ち込み、風呂の中でも脚本を書いていたらしく、実際の写真も残っている。映画では、その写真通り、風呂のセットを組んでタイプシーンも再現されている。
 文章を書いている人なら、誰でも経験があると思うけれど、風呂に入っていると、なぜか閃きが冴えるということがある。私もブログを書いてから風呂に入ると、新たなネタが浮かんできて、ブログを書き直すということが、たまにある(笑)。

 一見すると退屈なイメージのする映画だが、ダイアン・レインやヘレン・ミレン等、脇役にも豪華スターを起用しているので、エンタメドラマとして観ることができる。しかし、1番の見所は、やはり『ブレイキング・バッド』で培ったブライアン・クランストンのチョイ悪な演技かな(笑)。

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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス [映画評価]

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MOVIE評価(80点)

出演:クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デビッド・バウティスタ、ブラッドレイ・クーパー(声)、ヴィン・ディーゼル(声)、マイケル・ルーカー、カレン・ギラン、ポム・クレメンティエフ、エリザベス・デビッキ、シルベスター・スタローン、カート・ラッセル
監督:ジェームズ・ガン
本編:136分
2017年(アメリカ)

【ベビーグルートが拝めるのは今作だけ】

 全世界待望の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ第2弾。



 個人的には今年ナンバー1の注目作だっただけに、早速、映画館へ足を運んできた。世間の評判では「前作超え」ということだったので、その噂は本当かどうか確かめてきた。

 結論から言うと、スケール感や豪華さは今作の方が上だったが、新鮮味や意外性という意味では前作を超えるとまでは言えなかったと思う。と言っても、面白くないという意味ではなくて、エンタメ映画としては最高の部類に入ることは間違いない。今作も前作同様、泣かされることになるのだが、前作のような仲間愛ではなく、親子愛がテーマとなっている。物語全体としては、各キャラの自我(エゴ)の殻を破ることがテーマとなっており、物語を通して、メンバーの絆が更に深まるという感じで微笑ましい。ピーターの父親の名前が「エゴ」というのは偶然ではなさそうだ。

 女性キャラが2名加わって、ますます面白くなりそうなところでエンド。136分があっという間で、これなら2本立てでもよかったのではないかと思う(笑)。本来なら、長編ドラマで描くところを2時間程度で描いているので、少し詰め込み過ぎ感と端折り感も感じた。

 しかし、スタローンが出演していたのは少し違和感を感じた。どう見ても地球人にしか見えないので(笑)。次回作でも登場しそうな感じだったが、SF映画にスタローンというのは、別の意味でも違和感を感じてしまう。

 今作では、サノスが登場して、「最終兵」というキャッチフレーズだったので、グルートがラストで大活躍するのかな?と期待していたのだが、予想とは違ったストーリーだった。

 グルートは次回作では大人(青年?)の姿になるようなので、可愛いベビーグルートが拝めるのは本作だけとなりそうだ。字幕版では「アイアムグルート」だけだが、吹替版では「はグルート」から「はグルート」、そして「はグルート」になる。おまけに声もヴィン・ディーゼルっぽくないので違和感を感じるかも(笑)。

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インビテーション [DVD評価]

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MOVIE評価(55点)

出演:ローガン・マーシャル=グリーン、タミー・ブランチャード、エマヤツィ・コーリナルディ、ミキール・ハースマン
監督:カリン・クサマ
本編:100分
2015年(アメリカ)

【○○○パーティーの疑似体験ムービー】

 『イーオン・フラックス』のカリン・クサマ監督によるシチェエーション・スリラー。2015年度のシッチェス映画祭にてグランプリを受賞したことでも知られる話題作。



 子供が事故死(?)したことによって離婚したウィルとイーデン。2年後、行方不明になっていたイーデンから、突然、ディナーの招待状が届く。ウィルは恋人を連れて、かつての実家を訪れるが、そのパーティーには旧友達が10人集まっていた。再会を喜び合う旧友達だったが、イーデンと恋人のデヴィットに不穏な空気を感じたウィルはイライラを隠せない。果たして、パーティーに参加した人々の運命は…。

 途中、不穏な空気の正体に迫る伏線が用意されているので、多分、こういう感じのラストになるのだろうな…と思って観ていると、やっぱりそう来たか…という感じだった(笑)。しかし、そこに至るまでが意外に長丁場なので、ずっと緊張感が途切れない。まるで自分自身が気まずいパーティーに参加してしまったかのような錯覚を覚える。この辺の演出が評価されたのだろうと思われるが、内容的にはベタな印象が拭えず、いくら○○○集団とはいえ、設定に少々無理があるかなと思えた。

 ○○○集団に洗脳された人間の恐怖を描いた映画という意味では新鮮だったが、観る人を選ぶ作品だと思う。観る人によっては「傑作」にもなり「駄作」にもなる。個人的には「凡作」かな(笑)。

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エンド・オブ・トンネル [DVD評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:レオナルド・スバラーリャ、クララ・ラゴ、パブロ・エチャリ、フェデリコ・ルッピ、ワルテル・ドナード、ハビエル・ゴディーノ
監督:ロドリゴ・グランデ
本編:120分
2016年(アルゼンチン・スペイン)

【予想の斜め上をいくB級映画】

 「未体験ゾーンの映画たち2017」に選ばれたスペイン製のクライム・サスペンス。主演は『人生スイッチ』のレオナルド・スバラーリャ。



 交通事故で妻子を失い、車椅子生活を余儀なくされた孤独な男ホアキン。自宅に引きこもり、生活費が底を付きかけたホアキンは自宅の2階を賃貸用として募集していた。そんなある日、突然、「間借りしたい」というストリッパーの女性が娘を連れて訪れる。
 いつしか2人の姿に、失った妻子を重ね合わせるホアキンだったが、何日か後に、地下室の壁の向こうから話し声がすることに気が付く。その声の男達は、地下からトンネルを掘って銀行強盗を計画している悪党達だった…。

 またスペイン製のB級映画かな…と、あまり期待せずに観てみたが、意外や意外、これがなかなか面白い映画だった。犯罪者のウラをかく設定と、先が読めそうで読めない展開は、まさに「未体験ゾーンの映画」であり、予想の斜め上をいくB級映画と言ったところだろうか(笑)。

 しかし、よく考えると、主人公ホアキンが、車椅子(足が不自由)である必要性はあまり感じられなかった(車椅子だからといって疑われないというシチュエーションではなかったため)が、そこはスペイン映画の御愛嬌ということで(笑)。

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ペット 檻の中の乙女 [DVD評価]

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MOVIE評価(50点)

出演:ドミニク・モナハン、クセニア・ソロ、ジェネット・マッカーディ、デヴォン・マクドナルド、ネイサン・パーソンズ
監督:カルレス・トレンス
本編:94分
2016年(アメリカ・スペイン)

【確かに未体験ゾーンの映画なのだが…】

 『LOST』のドミニク・モナハン主演のサスペンス・スリラー。「未体験ゾーンの映画たち2017」に選ばれた作品であり、シッチェス・カタロニア国際映画祭でも「脚本賞」を受賞している。



 動物保護センターで働いているセスは、ある日、バスの中で昔の同級生ホリーに出会う。運命的なものを感じたセスは、その後、ホリーのことを調べ、ストーカーのように付きまとうことになる。しかし、デートに誘うも相手にされず、アッサリと断られてしまう。それでも諦めきれないセスは、ホリーの自宅に侵入し、ホリーを眠らせて監禁部屋(?)に運んでしまう。2人の運命やいかに…。

 一見すると、ただの変態ストーカーものという感じだが、そこは「未体験ゾーンの映画たち」に選ばれるだけあって、全く予想外の展開が待ち受けている。

 これで納得できるストーリーと納得のできる捻りの効いたラストなら良かったのだが、どうもよく解らないストーリー&オチだった。予想外の展開でも、ストーリーに無理があるので、カタルシスも感じられず、後味も決して良いとは言えない。残念。

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