メガバンク最終決戦 [DVD評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:椎名桔平、桐谷健太、小松利昌、大石吾朗、日野陽仁、田窪一世、長江英和、利重 剛、大塚千弘、緒川たまき、音尾琢真、音月 桂、カミラ・ストール、袴田吉彦、石橋 凌、左 とん平
監督:古澤 健
本編:296分
2016年(日本)

【田窪一世と長江英和の凸凹コンビがマンガチック】

 元株式ファンド・マネージャーとしても知られる波多野 聖の同名小説『メガバンク最終決戦』をWOWOWが実写ドラマ化。

 東西帝都EFG銀行(東京三菱UFJ銀行をモデルにしている)という架空の大銀行を舞台に繰り広げられる金融ドラマ。銀行を舞台にしているので、どこか池井戸 潤原作のドラマを彷彿とさせる。しかし、元ファンド・マネージャーが書いた小説だけあって、内容的にはかなり専門的でリアルなドラマになっている。特に、実際に株式投資などを行っている人には参考になる部分もあり、興味深く観ることができると思う。もちろん、金融についてあまり知らない人でもOKだ。

 このドラマを民放で放送すれば、結構、話題になったかもしれない。お金を題材にしたドラマは結構、需要がありますからね。本作に登場する取り付け騒ぎのシーンを観ても、庶民のお金に対する執着は凄まじさがよく解る。あんな感じで、大ヒットしたかも(笑)。

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ピートと秘密の友達 [DVD評価]

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MOVIE評価(65点)

出演:オークス・フェグリー、ブライス・ダラス・ハワード、ウェス・ベントリー、ウーナ・ローレンス、カール・アーバン、ロバート・レッドフォード
監督:デヴィッド・ロウリー
本編:103分
2016年(アメリカ)

【ディズニーの無難な王道的作品】

 1977年に製作された『ピートとドラゴン』のリメイク作品。

 実写のキャラとCGのドラゴンの合成映画という意味では、同じくディズニーの『ジャングル・ブック』に似ている。と言っても『ジャングル・ブック』ほどの大作ではなく、少し地味めの冒険ファンタジー映画だった。

 ロン・ハワード監督の実娘ブライス・ダラス・ハワードや、カール・アーバンに加え、大御所俳優ロバート・レッドフォードが出演しており、キャスト的にも豪華。しかし、本作の主役はピートを演じたオークス・フェグリーとドラゴンのエリオットであり、豪華俳優達はあくまでも飾りとしての脇役だ。

 オリジナルは40年も前の映画ということもあり、ストーリー的には特に捻りのないストレートな作品だが、見方によってはディズニーの王道的作品とも言える。子供と動物の絆を描いた鉄板ものなので、童心に帰りたい人にはオススメだ。

 無難な映画なので、レビューも無難になってしまった(笑)。

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きっと、うまくいく [DVD評価]

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MOVIE評価(75点)

出演:アーミル・カーン、カリーナ・カプール、R・マーダヴァン、シャルマン・ジョーシー、ボーマン・イラニ、オミ・ヴァイディア、ラフル・クマール
監督:ラージクマール・ヒラニ
本編:170分
2009年(インド)

【「きっと、うまーくいーく」】

 『PK』のラージクマール・ヒラニ監督のデビュー作。スピルバーグ監督やブラッド・ピットが絶賛したことで知られるインド映画であり、当時(2010年)のインドアカデミー賞16部門を受賞したことでも知られる国民的映画でもある。

 多分、ベタなコメディ映画なんだろうということで、これまで観ずにいたのだが、少し前にレビューした『PK』が思いのほか面白い作品だったので、この機会に観てみることにした。
 結果、確かにベタなコメディ映画でもあるのだが、それを補って余りあるエネルギッシュな映画だった。エネルギッシュと言っても、肉体的に油ギッシュというような意味ではなくて、情感が豊かな映画という意味。日本人がこういうドラマを演じても偽善っぽく見えるのだが、仏教が根付いたインド人は根が素直というイメージがあるので、ベタな演技も清々しく見える。3人の学生を演じている俳優が、実際は30歳以上というのだから驚きだ。特に主役のアーミル・カーンは当時44歳というのだから、驚異的な若さと言える。本当に学生にしか見えないというのも凄い(笑)。『PK』でも50代には見えない肉体美を疲労していたが、どう見ても50代には見えない。

 躍進目覚ましいボリウッド映画だが、本作のような映画が普通にアカデミー賞を受賞できるのだから素晴らしい。それにひきかえ、ハリウッド映画や日本の映画ときたら、単なる権威主義に堕しているような気がする。日本も、一昨日レビューした『怒り』のような屈折した辛気くさい映画ではなく、本作のようにストレートで明るく前向きな映画がアカデミー賞を受賞するようになってほしいものだ。

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怒り [DVD評価]

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MOVIE評価(50点)

出演:渡辺 謙、宮﨑あおい、広瀬すず、妻夫木 聡、森山未來、松山ケンイチ、綾野 剛、原 日出子、高畑充希、佐久本 宝、ピエール瀧
監督:李相日
本編:142分
2016年(日本)

【イヤミス系サスペンス(イデオロギー入り?)】

 吉田修一の同名小説『怒り』を『悪人』の李相日監督が実写映画化。

 本作は評判通り、かなり陰気な映画だった。所謂、「イヤミス」系のサスペンスドラマという感じだ。森山未來松山ケンイチ綾野 剛という、目の細い同じタイプの顔の俳優をキャスティングし、三者三様のドラマが用意されているのだが、この内の1つには殺人逃亡犯が混じっているという具合の群像的ミステリーとなっている。
 ただ、全く違った場所で繰り広げられる3つの物語を描いているため、この3つの物語には全く接点がない。では、映画タイトルの「怒り」が共通のテーマになっているのかというと、そうでもなくて、よく分からない(笑)。

 誰が犯人かを推理するミステリー的な要素があるので、140分という長編でも退屈することなく観れたとはいえ、どこかイデオロギー臭がする陰気なイヤミスなので、判定は微妙なところだ。
 殺人逃亡犯の「怒り」がどこからくるのかよく解らないので、単なる独りよがりの怨恨に見えるし、レイプ犯の米兵に対する「怒り」も理解できるのだが、米兵にレイプ犯がいたからといって、それで米兵全員が不埒な悪人ということにはならない。もしそんなことが罷り通るなら、ある会社や学校の社員や生徒がレイプ事件を起こせば、その会社や学校の全員が悪人扱いになってしまう。社会や世の中に対する「怒り」も、それをどう描くかによって評価は大きく違ってしまう。

 日本アカデミー賞では11部門受賞ということだったが、個人的に納得できたのは、宮崎あおいの「優秀主演女優賞」だけだった(笑)。アメリカも日本もアカデミー賞というのは、庶民のエンタメ感覚とは無縁なのかもしれない。イデオロギー臭がしないエンタメに徹したミステリーなら、役者の演技力も手伝って、もっと高く評価できたんですけどね(^_^;)。

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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 [DVD評価]

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MOVIE評価(55点)

出演:エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラー、エズラ・ミラー、ジョン・ボイト、コリン・ファレル、ジョニー・デップ
監督:デイビッド・イェーツ
本編:133分
2016年(イギリス)

【コリン・ファレルの変身で興醒め】

 『ハリー・ポッター』新シリーズ第1弾。ハリー・ポッターのその後を描いた映画ではなく、魔法生物学者であるニュート・スキャマンダーを主人公にしている。

 『ハリー・ポッター』の続編ということで前評判が非常に高く、多くのメディアでも特集が組まれて話題になった作品だが、どうも食指が動かなかったので映画館には行かなかった。DVDを観終わって、その判断は正しかったと安堵した(笑)。

 もともと『ハリー・ポッター』自体、アタリハズレの有る映画だったが、本作はのっけからハズレてしまったようだ。映像自体は美しく洗練されており、お金も手間もかけた大作感があるのだが、肝心のストーリーに魅力がなく、子供向けの優等生的なファンタジー映画という印象は拭えない。ディズニーが製作すればもう少しましな映画になっていたかもしれないが、何を訴えたいのかがよく分からないまとまりのない映画だった。

 1つ1つの魔法シーンは子供が観れば、「おお〜っ!」と思うかもしれないが、目の肥えた大人を楽しませるにはエンタメ性が低過ぎるというのが正直な感想だった。
 しかし、ラストでコリン・ファレルが別人になるのは過剰演出が過ぎると思えた(^_^;)。

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ジェーン [DVD評価]

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MOVIE評価(60点)

出演:ナタリー・ポートマン、ジョエル・エドガートン、ノア・エメリッヒ、ロドリゴ・サントロ、ユアン・マクレガー
監督:ギャヴィン・オコナー
本編:98分
2016年(アメリカ)

【ユアン・マクレガーが出演していたとは…】

 ナタリー・ポートマンが製作と主演を兼ねた西部劇。監督は『ザ・コンサルタント』のギャヴィン・オコナー。

 ナタリー・ポートマンが西部劇の主人公ということだったので、シャロン・ストーンが出演した西部劇『クイック&デッド』のようなノリを期待したのだが、全く違っていた。
 カラッとした西部劇ではなく、プロローグから少し陰鬱モード、ナタリー・ポートマンが演じているジェーンもどこか陰のある女性であり、いつもの華がない。それは、映画のストーリー上、狙い通りでもあるのだが…。

 運命の悪戯に翻弄され続けてきた不運な女性が、幸か不幸か、夫が事件に巻き込まれたことによって、運命が逆回転していく波瀾万丈ストーリーと言ったところだろうか。西部劇と言うよりも、少し捻りの効いたラブロマンスという感じですかね。本作もある意味、女性向きかも(^_^;)。

 しかし、あの悪者がユアン・マクレガーだったとは気付かなかった。黒髪で帽子を被り、おまけに口髭まで生やしているので、完全に別人に見えた。「誰だ、このシブい俳優は?」と思いながら観ていたんですけどね(笑)。

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高慢と偏見とゾンビ [DVD評価]

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MOVIE評価(55点)

出演:リリー・ジェームズ、サム・ライリー、ジャック・ヒューストン、ベラ・ヒースコート、ダグラス・ブース、マット・スミス、レナ・ヘディ
監督:バー・スティアーズ
本編:108分
2016年(アメリカ)

【可もなく不可もない異色のゾンビ映画】

 恋愛のすれ違いを描いたジェーン・オースティンの古典小説『高慢と偏見』にゾンビ要素を付け足したセス・グラハム=スミスの同名小説『高慢と偏見とゾンビ』を実写映画化。(ややこしい)

 一言で言うと、「ゾンビと戦うことが日常と化したイギリスの片田舎での男女のもつれ合いを描いた映画」、本当にそれだけの映画だった(笑)。
 基本的には、「高慢」な男性と、その男性に「偏見」を持つ女性が、徐々に惹かれあうというシンプルにしてベタな恋愛映画なのだが、ゾンビウイルスが蔓延した環境での恋愛ものというところだけは斬新だった。雰囲気的には、恋愛とゾンビをミックスした映画『ウォーム・ボディーズ』が近いかも。

 少々、グロいシーンがあるものの、女性向けのゾンビ映画と言えそうですね(^_^;)。

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ジャック・リーチャー NEVER GO BACK [DVD評価]

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MOVIE評価(65点)

出演:トム・クルーズ、コビー・スマルダース、ダニカ・ヤロシュ、ロバート・ネッパー、オルディス・ホッジ
監督:エドワード・ズウィック
本編:118分
2016年(アメリカ)

【ぽっちゃり気味トム・クルーズの味のある小品】

 『アウトロー』の続編。

 前作『アウトロー』はトム・クルーズ主演の映画にしては珍しく地味な映画だったが、本作も同じ路線を踏襲している。前作よりは世界観が拡がり、スパイ要素もあるハイテンポな作品になっているが、どうもトム・クルーズの演技が辿々しいというか、いつもの精悍さが感じられない。少しポッチャリしたので撮影時はコンディションが悪かったのかもしれない(笑)。

 ストーリーの方も少々ベタな感じで、在り来たり感は否めないが、味のあるラストはグッド。ヒーローっぽくない等身大のトム・クルーズが観たい人にはオススメだ。

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水晶の鼓動 [DVD評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:木村文乃、青木崇高、渡辺いっけい、勝村政信、北見敏之、仲村トオル、古川雄輝
監督:内片 輝
本編:255分
2016年(日本)

【WOWOWドル箱シリーズ第2弾】

 麻見和史の小説「殺人分析班」シリーズ第2弾。前作『石の繭』の続編的位置付けになる。

 物語は前作から1年後、トレミー事件のトラウマを抱えていた塔子の前に新たな事件が発生する。あるマンションの1室で猟奇殺人が発生し、現場検証に向かった塔子が見たものは真っ赤に塗り染められた殺人現場と扉に書き残された「OX」という文字だった…。

 最近のWOWOWドラマは人気女優を主役に迎えたドラマが多い。木村文乃、土屋太鳳、北川景子、仲間由紀恵、比嘉愛未と、人気女優のWOWOWドラマ初デビューが続いている。本作はそんな中で初めてのシリーズものとなる。麻見和史の小説「殺人分析班」シリーズは既に8作目まで出ているので、今後もシリーズドラマ化されれば、WOWOWのドル箱シリーズになるかもしれない。

 本作も例に漏れず「TSUTAYA先行レンタル」なのだが、それは良いとしても、全5話の話をDVD3枚に分割するのは止めてほしい。前にも書いた気がするが、そういうセコい商法が客を逃していると思う。実際、私自身もブログ記事を書いていなければ、旧作になるまで待つと思う(^_^;)。

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モーガン プロトタイプ L-9 [DVD評価]

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MOVIE評価(55点)

出演:アニヤ・テイラー=ジョイ、ケイト・マーラ、ポール・ジアマッティ、ジェニファー・ジェイソン・リー、ミシェル・ヨー、アニャ・テイラー=ジョイ
監督:ルーク・スコット
本編:92分
2016年(アメリカ)

【主役はケイト・マーラ(?)】

 リドリー・スコットの息子であるルーク・ストック監督の長編デビュー作品。モーガンを演じているのは『スプリット』のアニヤ・テイラー=ジョイ。『ファンタスティック・フォー』のケイト・マーラも出演している。

 人里離れた研究施設で遺伝子操作によって人工的に生まれた女性が主人公という意味では『エクス・マキナ』に設定が似ている。ただ、生身の人間を描いた映画なので、CGはそれほど使用されておらず、映像(ビジュアル)的には『エクス・マキナ』よりもかなり劣っている。
 では、ストーリーの方はどうかと言うと、こちらもごく普通で特に真新しさは感じられない。ラストにアッと驚く展開が待っているので、この部分だけは『エクス・マキナ』を超えている…と言うか、本作はドンデン返し系のスリラー映画だったんですね(笑)。

 主人公のモーガンに華がないなあと思っていたら、なるほど、そう来たか…という感じのオチだった。「プロトタイプ L-9」という副題は『ターミネーター2』を意識して付けたのかもしれない(笑)。

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