GOTHAM/ゴッサム〈セカンド・シーズン〉 [DVD評価]
MOVIE評価(70点)
出演:ベン・マッケンジー、ドナル・ローグ、デヴィッド・マズーズ、キャムレン・ビコンドヴァ、モリーナ・バッカリン、ショーン・パートウィー、ロビン・ロード・テイラー、コーリー・マイケル・スミス、ドリュー・パウエル、ジェームズ・フレイン、ジェシカ・ルーカス、エリン・リチャーズ、ジェイダ・ピンケット=スミス
監督:ブルーノ・ヘラー
本編:961分
2016年(アメリカ)
【『デアデビル』の対抗馬】
『GOTHAM/ゴッサム』の続編(全22話)。
アメリカではサード・シーズンが放送終了したところだが、ようやくセカンド・シーズンを見終えた。同じくDCドラマの『アロー』は途中棄権しただけに、本作も途中棄権になるかな…と思って観始めたが、その心配は杞憂だった。後半に行くに連れて徐々にトーンアップしていき、明らかにファースト・シーズンよりは面白くなっていた。22話もあると、マンネリ感が漂いそうだが、非常にバランスよく創られているなあというのが正直な感想だった。まあ少々グロいですが(笑)。
ベン・マッケンジー演じるジェームズ・ゴードンもファースト・シーズンの始めの頃に戻ったようでシブい。ブルース・ウェイン、キャット、ペンギン、その他の悪役もキャラが立っており、安心して観ることができる。そして、あの女性キャラも掟破りの復活を遂げて、さらに盛り上がりそうな展開でサード・シーズンへ。
『アロー』や『フラッシュ』のような軽さや緩さがないのも良かった。マーベルの『デアデビル』と双璧をなすダークなシリアス系ドラマとして今後の展開に期待したい。
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新宿スワンII [DVD評価]
MOVIE評価(55点)
出演:綾野 剛、広瀬アリス、浅野忠信、深水元基、伊勢谷友介、金子ノブアキ、山田 優、要 潤、中野英雄、上地雄輔、高橋メアリージュン、中野裕太、吉田鋼太郎、豊原功補、椎名桔平、笹野高史
監督:園 子温
本編:133分
2016年(日本)
【予定調和なヤクザ映画】
『新宿スワン』の続編。
前作は新宿歌舞伎町を舞台にしたスカウトマン(ポン引き)のチョイ悪青春サクセス物語という趣きだったが、本作は、半分程度はヤクザ映画という感じで、終始、殴り合いの喧嘩を観ているような阿修羅ムービー(※1)だった。ストーリーも演出も、どこかで観たような既視感があり、真新しさはほとんど感じられなかった。一言で言うなら、「豪華スター共演のVシネマ」という感じですかね(笑)。
(※1)阿修羅ムービー・・・闘争と破壊の修羅の世界を描いたムービーの意
基本的に超ベタな1本調子の予定調和ムービーなので、豪華キャストの紙芝居ムービー(※2)として観るのが正しい見方かもしれない。要は「暇つぶし」ということ(笑)。
(※2)紙芝居ムービー・・・子供向けの単純な映画の意
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ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち [DVD評価]
MOVIE評価(65点)
出演:エヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド、サミュエル・L・ジャクソン、エラ・パーネル、ジュディ・デンチ、ルパート・エヴェレット、テレンス・スタンプ
監督:ティム・バートン
本編:126分
2016年(アメリカ)
【ティム・バートン版の奇妙な『X-メン』】
ランサム・リグズのベストセラー小説『ハヤブサが守る家』をティム・バートン監督が実写映画化。「ペレグリン」というのは「ハヤブサ」のこと。
主演は『ヒューゴの不思議な発明』や『エンダーのゲーム』など、謎めいた雰囲気の映画が似合うエイサ・バターフィールド。本作ももちろん、謎めいたファンタジー映画だ。
ティム・バートン監督らしく、実に奇妙なタッチの映画だった。突然変異で生まれた奇妙な子供達はある事情により、人里離れた孤島で生活しているが、その場所にはある秘密があった。
このマニアックな設定でコメディ映画ならズッコケるところだろうけれど、本作の場合、SFミステリー風のシナリオに、奇妙なこどもたちの『X-メン』もどきの特殊能力、グロテスクなモンスターとグロシーンを盛り込んだアクションなど、見所が満載なので、飽きずに観ることができる。ラストの感動スパイスがチト弱いかな…というのが惜しいところだった。
しかし、本作にもまたサミュエル・L・ジャクソンが出演していた。今年になって何回観たことか…(^_^;)。まさにオールジャンルの映画から引っ張りだこという感じだが、よく考えると、あのての何でもこなせる個性派俳優って、なかなか貴重なのかもしれない(笑)。
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LOOP/ループ -時に囚われた男- [DVD評価]
MOVIE評価(55点)
出演:ディーネシュ・サーラズ、ドリナ・マルティノヴィチ、ジョルト・アンゲル
監督:イシュティ・マダラース
本編:95分
2016年(ハンガリー)
【「なぜ」が描かれていないミステリー映画】
ハンガリー製のタイムループ・スリラー。
さすがにハンガリー映画は珍しいのか、アマゾンですら取り扱っておらず、ググっても出てこないという超レアもの。この映画のレビューならアクセス数が増えるかもしれない(笑)。
麻薬密売人のアダムは麻薬取引のトラブルで追われる身となり、恋人のアンナが車にひき殺されるシーンを何度も繰り返し目撃する。その度に少しづつ行動を変えることでストーリーを変えていくというタイム・パラドックス系のスリラー。ある意味、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』とよく似た設定の映画なのだが、本作の場合、「なぜ」の部分が描かれていないので、SF映画というより、謎のミステリー映画という感じだった(笑)。
エピローグがプロローグへと繋がっていくのはニクい演出だったが、「なぜ」そうなるのか解らないので、ウ〜ンと唸ってしまう。よく出来ているようで少し抜けているところが、ハンガリー映画の御愛嬌といったところだろうか(笑)。
謎めいた雰囲気の映画が好きな人なら楽しめるかもしれない。「なぜ」を考えるのも頭の体操にはなりそうだ。しかし答えは出てこない(笑)。
ちなみに本作は「ゲオ先行レンタル」です。ツタヤで間違って同名タイトル映画をレンタルしないようにご注意を(笑)。
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