社長室の冬-巨大新聞社を獲る男- [DVD評価]
MOVIE評価(70点)
出演:三上博史、福士誠治、北乃きい、南沢奈央、中村敦夫、笹野高史、渡辺いっけい、シャーロット・ケイト・フォックス、田中 泯、福澤 朗、小市慢太郎、原 日出子、岸部一徳
監督:村上牧人、山内宗信
時間:255分
2017年(日本)
【「社長室の冬」の意味が解らない】
堂場瞬一の同名小説『社長室の冬』をWOWOWが実写ドラマ化(全5話)。
日本の巨大新聞社の衰退と買収劇を描いた社会派ドラマであり、かつてのホリエモンのフジテレビ買収劇を彷彿とさせるドラマだった。三上博史が日本のアマゾンを模したかのような企業の社長を演じており、その姿はまるで日本版ドナルド・トランプという感じだった。
新聞の発行部数の激減と、それに伴う広告収入の激減というダブルパンチを喰らい、現在の新聞社の置かれた状況は決して明るいものではないと思う。「フェイクニュース」という言葉もある通り、日本の新聞社も「フェイクニュースだ!」と言われても仕方がないような部分もあるし、インターネットで瞬時にニュースが読める時代に、毎朝、一足遅れの情報を印刷した紙の新聞を各自宅に配るというビジネスモデルは既に成り立たなくなってきているとも言える。毎月4000円を支払ってまで新聞を購読したいという若者は減少することはあっても増えることはないだろうことは誰にでも容易に想像がつくと思う。
そういった時代遅れになったシステムを新しく変えようとする者と、いつまでも維持し続けようとする者、本ドラマのテーマも、そういった新旧勢力の攻防を描いたもので、破天荒ながらもラストはお約束通りの展開で日本ドラマらしい無難なオチだった(笑)。
しかし、毎度のことながら、全5話のドラマは3枚のDVDではなく2枚に収めてほしい。
本作は「TSUTAYA先行レンタル」です。
【公式サイト】社長室の冬-巨大新聞社を獲る男-
スポンサーリンク