バーフバリ 伝説誕生

MOVIE評価（７５点）

出演：プラバース、ラーナー・ダッグバーティ、アヌシュカ・シェッティ、サティヤラージ、タマンナー、ラムヤ・クリシュナ
監督：S.S.ラージャマウリ
本編：138分
2015年（インド）

【豪快な男のロマンを描いたインド映画】

　『ＰＫ』を超えて、インド映画歴代最高興収を記録したスペクタクル・アクションアドベンチャー巨編（前編）。監督は『マッキー』のS.S.ラージャマウリ。

　　

　天にも届くかのような巨大な滝の下で育ったシブドゥ、青年になったシブドゥは、ある日、登頂不可能と思われていた滝の上に辿り着く。滝の上には憧れ（？）の女性アバンティカと暴君バラーラデーバの統治する王国が待っていた…。

　本作における「巨大な滝」は、インド社会における超えることのできない“身分差”というものを象徴として描いたメタファーなのだろうと思う。ゆえに、その滝を登るシーンは、どこかファンタジーのように描かれているのだが、この冒頭のシーンに多くのインド人は魅せられてしまう。本来、王子の身分でありながら、最下層から出発する主人公に感情移入せざるを得なくなる。この辺からして実に上手い演出だ。

　３年かけて製作（前編・後編）したというだけあって、物凄く気合いの入った映画だった。映像も美しく幻想的でありながら、豪快なアクションシーンに圧倒される。戦闘シーンはまるで漫画『キングダム』の世界のようだった。



　主人公シブドゥの声を小山力也氏が吹き替えているので、戦闘シーンは弥が上にも盛り上がる。続編の『バーフバリ２』も日本上映決定。多分、DVDで観ますが（笑）。





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Mr.&Mrs. スパイ

MOVIE評価（６０点）

出演：ガル・ガドット、ジョン・ハム、ザック・ガリフィアナキス、アイラ・フィッシャー
監督：グレッグ・モットーラ
本編：106分
2016年（アメリカ）

【ガル・ガドットのプロモーション映画】

　『ワンダーウーマン』のガル・ガドット主演のスパイアクション。監督は『宇宙人ポール』のグレッグ・モットーラ。

　　

　題名からすると、『Mr.&Mrs. スミス』を彷彿とさせる（ほとんどパクリに近い）が、硬派なスパイ映画ではなく、かなりユルい系のスパイコメディだった。
　雰囲気的にはスパイドラマ『チャック』に似ている。アクションシーンはそれなりによくできているが、あくまでもコメディタッチ。ほんの少しのお色気と家族愛と友情を盛り込んだ、ほのぼのスパイコメディと言ったところだろうか。

　　

　内容的には「可もなく不可もなく」という感じで、イマイチ掴みどころのない平凡な映画だった。『ワンダーウーマン』でブレイクする前のガル・ガドットのプロモーションとして観るべき映画なのかも(^_^;)。





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アンダーカバー

MOVIE評価（５５点）

出演：ダニエル・ラドクリフ、トニー・コレット、バーン・ゴーマン、ネスター・カーボネル、サム・トランメル
監督：ダニエル・ラグシス
本編：109分
2016年（アメリカ）

【未体験ゾーンのダニエル・ラドクリフ】

　『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフ主演のスパイドラマ。「未体験ゾーンの映画たち2017」で上映された映画でもある。



　少し内向的な気質のＦＢＩ捜査官ネイトは、その気質が上官の目にとまり白人至上主義のネオナチグループへの潜入捜査を命じられる。頭をスキンヘッドにしてテロを企てようとしているカルトグループに潜入したネイト、はたして彼は無事にテロを防止できるのか…というストーリー。

　本作は実話がベースとなっているので、脚本的にもなかなかリアルだった。
　「被害者意識が人種差別を生む」というような意味深な台詞などは、精神分析に長けたＦＢＩならではという感じで、屈折した差別主義者の実態を垣間見ることのできるドラマだった。

　実話であるがゆえに退屈というような映画が多い中、本作はなかなか奮っている。しかし、ラストは実話らしく少し呆気ない（笑）。

　なお、本作は「ゲオ先行レンタル」です。





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デアデビル（シーズン２）

MOVIE評価（７０点）

出演：チャーリー・コックス、デボラ・アン・ウォール、エルデン・ヘンソン、ロザリオ・ドーソン、エロディ・ユン、ジョン・バーンサル、スコット・グレン、ヴィンセント・ドノフリオ、ピーター・シンコダ、ワイ・チン・ホー、マット・ジェラルド
製作：スティーヴン・S・デナイト、ドリュー・ゴダード
本編：702分
2016年（アメリカ）

【エレクトラとパニッシャーが参戦】

　マーベル・コミックドラマ『デアデビル』のシーズン２（全13話）。



　シーズン１は孤高のヒーロー、デアデビル誕生までを描いたプロローグ的作品だったが、本シーズンはデアデビルの正式コスチュームも出来上がり、デアデビルの本編開始という感じになっている。
　しかし本作はデアデビル１人が活躍するドラマではなく、新たにエレクトラとパニッシャーが登場し、３人のヒーローの三つ巴の物語となっている。映画版での『エレクトラ』はジェニファー・ガーナー、『パニッシャー』はドルフ・ラングレン、トム・ジェーン、レイ・スティーヴンソンと３人の男優が演じてきたので、馴染みのあるキャラだ。ちなみに『デアデビル』はベン・アフレック。

　　　　

　本作の見所はやはり『パニッシャー』を演じた個性派俳優ジョン・バーンサルの存在感だと言える。悪人を殺さないデアデビルと、容赦なく殺すパニッシャー、同じく悪を成敗するヒーローでも、正統派ヒーローとダークヒーローのコントラストがドラマに締まりを与えている。

　ジョン・バーンサル演じる『パニッシャー』の人気は上々のようなので、商売上手なマーベルのことだから、スピンオフドラマ『パニッシャー』も製作されるかもしれない（笑）。





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楽園

MOVIE評価（７０点）

出演：仲間由紀恵、黒木 瞳、小林 薫、夏帆、松田美由紀、西田尚美、甲本雅裕、池田成志、利重 剛、金子ノブアキ、石坂浩二
監督：権野 元
時間：308分
2017年（日本）

【一応、『模倣犯』の続編ドラマ】

　宮部みゆきのベストセラー『楽園』をWOWOWが実写ドラマ化。仲間由紀恵のWOWOWデビュー作でもある。

　本作は『模倣犯』の続編ということで、『模倣犯』から９年後の世界を描いているが、特に『模倣犯』を観ていなくても観れるようになっている。『模倣犯』に登場したと思われる犯人も登場するのだが、それは主人公、滋子の過去の因縁を少しだけ描いている程度なので、特に気にすることもない。



　宮部みゆき原作の『ソロモンの偽証』は観ていたので、大体の作風は予想できたが、ストーリーは読めそうで読めなかった。WOWOWドラマではお馴染みの権野監督の演出も手伝ってか、サスペンスドラマとしては『ソロモンの偽証』よりもよくできていたと思う。

　

　仲間由紀恵の演技はもとより、金子ノブアキの怪演も『新宿スワン』よりも遥かにキャラが立っていた。しかし、哀愁漂う幸薄親父を演じた小林 薫が１番良い味を出していたと思う（笑）。

　

　本作は無論、『TSUTAYA先行レンタル』です。実質的には「先行」ではなく「オンリー」ですが(^_^;)。





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12モンキーズ シーズン2

MOVIE評価（６５点）

出演：アーロン・スタンフォード、アマンダ・シュル、カーク・アセヴェド、エミリー・ハンプシャー、トッド・スタシュウィック、バルバラ・スコバァ、ノア・ビーン、トム・ヌーナン、アリセン・ダウン、マデリーン・ストー
監督：チャールズ・ローヴェン
時間：560分
2016年（アメリカ）

【アマンダ・シュルのイメージドラマ】

　『12モンキーズ』の第２シーズン（全13話）。



　前シーズンは万人受けするＳＦタイムトラベルものという感じだったが、本シーズンは少々、ストーリーが複雑に成り過ぎた感じがして、万人受けはしないかな…というのが正直なところだった。単話ベースで観ると、よくできた回もあり面白いエンタメドラマとなっているのだが、全体を通して観ると、ストーリーを考えながら製作しているという感じで、少しまとまりが悪い。
　ゲオに各１本しか置いていないというのも、市場調査をした結果だったのかもしれない。

　まあそれでも、本作の人気は上々のようで、アメリカではアマンダ・シュルを観るためだけに観続けている男性ファンも多いらしい。本来なら、シーズン２で打ち切りになってもおかしくないところが、アマンダ・シュル人気でシーズン３も製作決定！。これも超絶美人ヒロインの為せる業だろうか（笑）。





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