君の名は。 [DVD評価]
MOVIE評価(75点)
声の出演:神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子
監督:新海 誠
本編:107分
2016年(日本)
【古くて新しい異次元恋愛物語】
もはや説明不要(レビューも不要?)の国民的人気アニメ。公開当時、「映画館で観ようかな?」と思ったものの、ハズレると恐いので『シン・ゴジラ』同様、DVDで鑑賞(笑)。
これまでの経験上、日本中で騒がれる映画は、「本当に面白い映画」と「全く面白くない映画」に二分されるのだが、本作はどうやら前者に該当する映画だったようだ。男が泣くような感動作ではなかったものの、スマホ全盛の現代を舞台に、古(いにしえ)の「縁」というものを描いた意欲作だった。
夢の世界は時間という概念が無い世界でもあるので、過去と未来が交差しているとも言われている。現代の最先端物理学では、「パラレルワールド」というものも存在することが判ってきており、そういった異次元世界を描いたSF映画やSFドラマはハリウッドでもよく見られるようになってきた。日本の場合、そういった異次元世界を描くと「トンデモ」の烙印を押される危険性があるので、ある意味、本作は冒険的な作品だとも言える。少々、複雑怪奇なストーリーながらも、現実の世界からそれほど遊離する(はみ出す)ことなく、筋道立てて制作されていたところも好感が持てた。
本作を観た多くの人が、「不思議な世界だな…」と思いつつも、どこか心に響く普遍的なものを感じ取ったのかもしれない。映像的にも美麗で、大ヒットも頷けるメイド・イン・ジャパン印の良作アニメだった。もっとも、アニメーターは(人件費の関係で)外国人が多いみたいですが(笑)。
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