ファイナル・ブラッド [DVD評価]

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MOVIE評価(55点)

出演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム、オータム・リーサー、ピーター・ストーメア、ダニエル・バーンハード、クリス・ヴァン・ダム
監督:ピーター・マロタ
本編:95分
2016年(アメリカ)

【ヴァン・ダム映画、まさかの騙し系】

 ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演のアクション。

 ネタバレになるので、あまり詳しく感想は書けないのだが、久しぶりにヴァン・ダムの豪快な回し蹴りを観たような気がした。最近は年齢のせいもあってか、ガンアクションが多かったヴァン・ダムが本作では打って変わり、肉弾派アクションに徹している。まるで『ストリート・ファイター』(1994)のノリで(笑)。
 瀕死の重傷を負っているはずが、戦いだけはスマートでタフネス。実はこれには訳があるのだが、ネタバレになるので話せない。



 ヴァン・ダムの実子クリス・ヴァン・ダムも出演しているので、アクションには気合いが入っている。しかし、本作は、単なるアクション映画ではなくて、スリラー要素の強い騙し系の映画だった。『ユージュアル・サスペクツ』風の騙し系映画と言えば、ネタバレになるだろうか(笑)。



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夜に生きる [DVD評価]

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MOVIE評価(65点)

出演:ベン・アフレック、ゾーイ・サルダナ、エル・ファニング、ブレンダン・グリーソン、クリス・メッシーナ、シエナ・ミラー
監督:ベン・アフレック
本編:129分
2016年(アメリカ)

【ベン・アフレック監督の意欲作】

 デニス・ルヘインの同名小説『夜に生きる』をベン・アフレックが実写映画化。なお、ベン・アフレックは主演も務めている。

 ベン・アフレックと言えば、最近では『バットマン』役に抜擢されたことで有名だ。しかし彼は、徐々に俳優よりも監督や脚本の方にシフトしつつあり、まだ若いながらも、クリント・イースト・ウッドの後釜を狙っているという噂もある。

 本作は原作付きの映画だが、演出的にもリアルで、ギャング映画としても、なかなか良くできている。甘い恋もあればバイオレンスもある、浮き沈みが激しいところは、ディカプリオが主演のギャング映画という感じで、エンタメ風のギャング映画に仕上がっている。

 今、調べて分かったことなのだが、ディカプリオは本作の製作に関わっていたらしい。彼が主演でもよかったかも(笑)。

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トンネル 闇に鎖された男 [DVD評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:ハ・ジョンウ、ペ・ドゥナ、オ・ダルス、チョン・ソギョン、パク・ヒョックォン
監督:キム・ソンフン
本編:127分
2016年(韓国)

【韓国社会を風刺した災害パニック映画】

 韓国で700万人を動員したという大ヒット映画。

 手抜き工事のトンネル崩落事故に巻き込まれ、地中深くに閉じ込められた1人の男のサバイバル&救出劇を描いたパニック映画。

 一時、人災事故が多発した韓国、その歪んだ社会を映画を通して痛烈に風刺した映画であることが窺える。日本でもこのての映画なら製作できそうなものだが、それができないところを見ると、映画に関しては日本よりも韓国の方が進んでいるということなのだろう。

 スマホを充電もせずに10日以上も使えるという設定など、ツッコミどころは多いものの、演出的にはハリウッド映画に近く、サバイバル劇としては面白く観ることができる。主人公が顔に似合わずお人好しなところも好感が持てる。

 密室劇『リミット』ほどの窮屈感はないので、息詰まるような圧迫感は感じられなかったが、その辺の緩さが逆に良かったのかもしれない。



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この世界の片隅に [DVD評価]

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MOVIE評価(40点)

声の出演:のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔
監督:片渕須直
本編:129分
2016年(日本)

【美しいアニメには「棘」があった】

 こうの史代の同名漫画『この世界の片隅に』をアニメ映画化。

 『君の名は。』と並び、同じく日本の美しい情景を描いたこともあって、口コミで大ヒットしたアニメ。ヤフー映画掲示板を覗いてみると異常なまでの高評価で、絶賛しているレビュアーも多い。ここまで評価が高いアニメだと観ないわけにはいかないと思い、レンタルしてみた。

 『君の名は。』は噂通りの良くできた映画だったが、本作は、残念ながら、そこまで絶賛する映画とも思えなかった。あれだけ高い評価だと、どこかで泣けるシーンもあるかと思っていたのだが、全く泣ける演出がなかった。悲しみや悔しさだけでは泣けない。涙というものは、大抵、感動した時に出るものなので、悲しみを乗り越えて羽ばたくようなシーンがない限り、泣けない。

 戦前や戦争当時の広島の風景はよく描けているとは思えたものの、あまりにも淡々とし過ぎていて感情移入できない。のんの吹替えは良かったと思うが、どんな苦しみも受け入れる「おしん」のようなタイプの女性で、これがかつての日本の女性像というのも少し違う気がした。

 それと、最も鼻に付いたのが、終戦時のシーンで、なぜか一瞬、「太極旗」が出てきて目が点になった。おいおい、これって、そういう映画だったのか?…と。このシーンだけで評価が20点ほど下がってしまった(笑)。
 日本の良さを気分よく観ていた観客は、このシーンで全く逆の映画を観たような気分になる。

 この映画をジャパニメーションとして観た多くの外国人は、なぜ日本の映画に「日の丸」ではなく「太極旗」が出てくるのか?と不思議に思うかもしれない。なぜ、こんなシーンを入れなければいけないのか疑問に感じた。

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ブラック・バタフライ [DVD評価]

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MOVIE評価(75点)

出演:アントニオ・バンデラス、ジョナサン・リス・マイヤーズ、パイパー・ペラーボ
監督:ブライアン・グッドマン
本編:92分
2017年(アメリカ・スペイン)

【騙し系映画のダークホース】

 近頃、すっかりB級映画俳優として板に付いてきたアントニオ・バンデラス主演のサスペンス・スリラー。

 本作も一見すると、モロにB級映画で、世間の評価も低く、ほとんどレビューしている人がいない。そんな映画をレンタルするのは、余程の物好きか情弱かと言ったところだろうけれど、清水の舞台から飛び降りるつもり(=お金をドブに捨てるつもり)でレンタルしてみた。

 すると、どうしたことだろう。これがなかなか面白かった(笑)。これぞまさに怪我の功名というやつで、火中の栗を拾う行為が報われたような気がした(笑)。

 本作は、文章を書くことを仕事や趣味にしている人には、共感できる部分があり、よく考えたなあと納得できる映画に仕上がっている。本作のオチのような体験(?)をしたことがある人は案外、多いかもしれない。

 二転三転するクライマックスで、思わずニンマリさせられる。アメリカ製なら、二転で終わっていただろうけれど、騙し系映画先進国のスペインが絡むと、掟破りの三転までひっくり返る。ラストのジョナサン・リス・マイヤーズの台詞も実にニクい。

 世間の評価に惑わされずに観てみると、『ブラック・バタフライ』は「ダースホース」だった。騙し系映画ファンは是非(笑)。

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ブレイクアウト・キング [DVD評価]

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MOVIE評価(55点)

出演:ラズ・アロンソ、ドメニク・ランバルドッツィ、セリンダ・スワン、ブルック・ネヴィン、マルコム・グッドウィン
製作:マット・オルムステッド
本編:558分
2011-2012年(アメリカ)

【『プリズン・ブレイク』のスピンオフと言っても…】

 『プリズン・ブレイク』のスタッフが手掛けた正統派スピンオフドラマ…ということになっているので、興味を抱き観てみることにした。



 ストーリーは、刑務所を脱獄するドラマではなく、刑務所から脱獄した囚人を捕まえるために、有能な囚人3人と連邦保安局の3人(計6人)がチームを組むというもの。

 脱獄犯を1人捕まえる度に刑期が1ヶ月間減刑になり、違反行為を働けば、逆に刑期が延びるという条件付きなのだが、ストーリー1話目で早速、メインキャストの1人が脱落。2話目でまた1人が脱落という感じで、おいおい…と思えたが、3話目には『プリズン・ブレイク』の名物キャラ「ティーバック」が登場し、ようやく落ち着いたという感じ(笑)。
 ちなみに本ドラマの製作年が2011年なので、ティーバックの義手も古いまま。

 しかし、いかにスピンオフドラマと言っても、1話完結スタイルであり、本家『プリズン・ブレイク』の面白さには全く及ばないので、4話目で観続けるのを断念した(笑)。

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白い闇の女 [DVD評価]

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MOVIE評価(60点)

出演:エイドリアン・ブロディ、イヴォンヌ・ストラホフスキー、キャンベル・スコット、ジェニファー・ビールス、スティーブン・バーコフ
監督:ブライアン・デキュベリス
本編:114分
2016年(アメリカ)

【白昼夢のようなサスペンス】

 コリン・ハリソンのミステリー小説『マンハッタン夜想曲』を実写映画化。「未体験ゾーンの映画たち2017」の上映作品でもある。

 「官能サスペンス・ノワール・スリラー」と謳っているだけあって、大人のミステリーという趣きだった。海外ドラマ『チャック』シリーズのイヴォンヌ・ストラフスキーが魔性の未亡人役で大胆な濡れ場を演じている。



 しかし、相変わらず、エイドリアン・ブロディは哀愁漂う演技がよく似合う。本作では雑誌記者を演じているが、どこか疲れた探偵という感じで、リアルでありながらも白昼夢的なサスペンスを観ているような錯覚を覚える。
 魅力的なキャストとテンポの良さ、そして未体験ゾーンなストーリーに興味をそそられ、最後まで退屈することなく観ることができる。しかし、スリラーとしてはチト甘い出来映えなので、評価の分かれるところだと思う。

 雰囲気的には味のある作品なのだが、ある秘密のネタも「だから何?」という感じで、イマイチ納得できないストーリーだった。もう少し、あっと驚くようなオチなら良かったんですけどね…。

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イップ・マン 継承 [DVD評価]

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MOVIE評価(60点)

出演:ドニー・イェン、マックス・チャン、マイク・タイソン、リン・ホン、パトリック・タム
監督:ウィルソン・イップ
本編:105分
2015年(香港・中国)

【『イップ・マン』哀愁篇】

 『イップ・マン 序章』『イップ・マン 葉門』に続く『イップ・マン』シリーズ第3弾。ちなみに『イップ・マン 誕生』と『イップ・マン 最終章』は違うシリーズ。

    

 『トリプルX 再起動』のドニー・イェンは若々しく見えたが、本作のドニー・イェンはメイク(髪型)のせいもあるのか、随分と老けて見える。ストーリー自体が哀愁漂う系なので、余計に老けて見えたのかもしれない。
 


 『イップ・マン 序章』では日本人空手家(池内博之)、『イップ・マン 葉門』ではイギリス人ボクサー、そして本作はマイク・タイソン…と期待したのだが、残念ながらマイク・タイソンはラスボスではなかった。まあ、本物のプロボクサーチャンピオンだったマイク・タイソンが負けるというストーリーには、さすがにできなかったのかもしれない(笑)。

 しかし本作は、前2作よりも少しトーンダウンしたかな…というのが正直な感想だった。タイソン相手に『ロッキー2』ばりのストーリーにすれば面白かっただろうに…。



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バーニング・オーシャン [DVD評価]

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MOVIE評価(55点)

出演:マーク・ウォールバーグ、カート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチ、ジーナ・ロドリゲス、ディラン・オブライエン、ケイト・ハドソン
監督:ピーター・バーグ
本編:107分
2016年(アメリカ)

【迫力はあるが、新鮮味のないパニック映画】

 2010年に発生した『メキシコ湾原油流出事故』をモチーフとして描いた災害パニック映画。

 どこまでがノンフィクションなのか分からないが、前半の50分はダラダラと日常の会話が続くので非常に退屈だった。後半は大火災が発生して、前半のダラダラムードを一気に回収するという感じだが、それでも少々、退屈かな(笑)。

 このての実話を描くとなると、余程の特異性が無いと2時間近くもかけて描くのは難しいのかもしれない。本作の場合、ストーリー性が乏しいだけに、それほど感情移入することもできなかった。見所は大火災の映像とパニック演出のみという感じで、これならフィクションドラマとして製作した方が良かったかもしれない。カート・ラッセルを主役にして、『バックドラフト』をリメイクするとか(笑)。



 フィクションではなく、実話の災害事故を描く目的は、観客に何かしらの教訓を得てもらうことだと思うのだが、本作の場合、「金儲けに目が眩んで、注意点検を疎かにすると恐いですよ」という、ごく当たり前に教訓しか得られなかった。

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グレートウォール [DVD評価]

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MOVIE評価(70点)

出演:マット・デイモン、ジン・ティエン、ペドロ・パスカル、ウィレム・デフォー、アンディ・ラウ
監督:チャン・イーモウ
本編:103分
2016年(中国・アメリカ)

【超ド級のB級スペクタクルアクション】

 『HERO』『LOVERS』のチャン・イーモウ監督がハリウッドと組んで製作したスペクタクルアクション。

 

 内容的にはB級映画のノリなのだが、製作費1億5000万ドルを費やして製作されただけあって、その豪快さはハンパではなく、圧倒される。テレビでこれだけ迫力があるのだから、映画館で観れば、さぞかし迫力があったのだろうと思う。チャン・イーモウ監督の壮大で絢爛豪華なアクション演出も健在だ。

 中国の伝説の魔物、饕餮(とうてつ)の容赦のない残虐な攻撃とスピード感を見ていると、『スターシップ・トゥルーパーズ』の怪物を思い出した。その饕餮が『ワールド・ウォーZ』のゾンビの如く、大量に蠢いている姿は圧巻であり、ただならぬ恐怖感を感じさせる。ある意味、宇宙人の侵略ムービーを観ているかのようだった(笑)。

 

 このての映画に、なぜマット・デイモンが起用されたのかは謎だが、ロビンフットも真っ青な神技的な弓の使い手を熱演している。ラストには中国の美人女優ジン・ティエンとのキス・シーンでもあるのかと思いきや、ハグすらなかった(笑)。この辺はやっぱり、中国映画らしいが、マット・デイモンらしい硬派なアクション映画だった。

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