怪物はささやく [DVD評価]

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MOVIE評価(60点)

出演:ルイス・マクドゥーガル、フェリシティ・ジョーンズ、シガニー・ウィーバー、トビー・ケベル、リーアム・ニーソン(声の出演)
監督:J・A・バヨナ
時間:109分
2016年(スペイン・アメリカ)

【人生は末永く複雑に…】

 パトリック・ネスの同名ベストセラー小説『怪物はささやく』を実写映画化。監督は『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のJ・A・バヨナ。

 あの傑作『パンズ・ラビリンス』のスタッフが製作したダークファンタジーということで期待を込めてレンタルしてみた。スペインのアカデミー賞とも言える「ゴヤ賞」を9部門受賞し、2016年度スペイン映画興収1位を記録した映画だけに期待に胸が膨らむ。

 難病を抱えた母親と暮らす少年コナーは、毎夜、悪夢を観る。その悪夢を視覚的に映像化した作品であり、その幻想的な悪夢に登場する怪物からのメッセージを読み解くことに主眼を置いた人間ドラマだった。ファンタジックなドラマという意味では『パンズ・ラビリンス』に近いと言えるのかもしれないが、内容的には全く違っていた。

 コナー少年が最後に話す真実とは何か? そして怪物の正体とは? 離婚したコナー少年の父親の台詞「人生は末永く複雑」という台詞が、この映画の全てを語っているかのようだ。そういう意味ではまさに「ダークファンタジー」という言葉通りの映画だと言える。

 しかし、コナー少年の悪夢に登場する「怪物」というのが「木の巨人」であり、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のグルートの(パクリの)ようだった(笑)。

【公式サイト】怪物はささやく

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